いよいよ明日から、「全日本プロ選手権自転車競技大会記念競輪」が始まる。

…てか、タイトル長いわっ！
といちゃもんを付けつつこのコラムを書いている所存でございます。
ヤマコウです。

今、この原稿を書いているのは、その「全日本…ほにゃらら…競輪」の前検日。
この日のＭＶＰは、後閑信一でございます。

この大会が行われる取手競輪場。
初夏の午前中の日差しを浴びて、各地の選手が続々と集まって来ました。
この大会に来る選手というのは一流選手が多いため、
駐車場も、さながら外車ショーのようです。

おっと、
今私の中のマイブーム、
芦沢大輔がキャラとは正反対のアウディに乗ってクールに登場です。
彼、レースでは暴れん坊キャラですが、
ひとたび自転車を降りると、天然キャラ満載のいじられキャラなのです。

私が現役の時は、敵で走ることが多い事もあって、
あまり話す機会はありませんでした。
引退して、彼にインタビューする機会があって発見しました！
彼には、天性の素質がある。

おっと、今回は芦沢の話ではありません。

しばらくすると、
スーっと黒塗りのセンチュリーが駐車場に入ってきました。
見るからに、あちらの世界にお住まいのような佇まい。
一般の方は、絶対に声を掛けたいとは思いません。

選手の方も誰が出てくるのか、遠くから見守っている感じです。
私もジッと、誰が出てくるのか見守っていました。
運転席のドアがガシャンと開く。
車の中から黒い巨体が出てきました。

後閑やん！

黒いサングラスに、長い後ろ髪、そして全身黒のスポーツジャージ。

怖いわっ！

どう見ても、怖い車から怖いおっちゃんが出てきたらあっちの筋の方かと間違えるやろ！
と思わず言いたくなりました。

実際、同県の斎藤努は
「この前、街中で後閑さんかと思ってあの車にクラクション鳴らしたら、全く違う怖そうな人でビビりました」
と、元肥後もっこす（熊本弁で男らしいという意味）も迷惑げでしたわ。

そんな感じで、選手達も続々とこの車に近づいてきます。
みんな「これは怖いわ～」とポツリ。
見事、前検日のＭＶＰは後閑信一。

自慢の後ろ髪をなびかせて、検車場に消えていきました。

Wエンジンのチャンカワイ風に…
「怖すぎるやろ～～～～～～！」