みなさんこんにちは、ヤマコウです。

今日（4月24日）、静岡競輪場で行われる日本選手権競輪の中止が発表されました。

この発表を聞いた時、何とも言えない絶望感が私を襲いました。
「何やかんや言うてもダービーはやるだろう」
とタカを括っていた部分もあり、その分衝撃が大きかったのだと思います。

もちろん、ファンの中にも賛否あることは十分承知しています。

私は現役時代、レースに出走する以上はいつ命を落とすか分からない覚悟で走っていました。
また、その覚悟を持って走っている選手はたくさんいると思います。
走りたくない選手は辞退すればいい。
今のご時世、同調圧力が強いのでこういう声は発信しにくいですが、少しでも競輪ファンに楽しんでもらい、選手の走りで明るい気持ちになってもらいたいです。


準備をしていた関係者や、選手、ファンもショックでしょう。
今は、怒りを通り越して悲しみさえ感じます。
SNSの投稿にも、選手やファンや関係者の悲痛な叫びが載っていました。

ダービーは、競輪最高峰のタイトルです。
数あるG1の中でもダービーは別格です。
それがなくなった虚脱感もありますし、選手のモチベーションも心配です。
もっと考えるなら、今年のGPはどうなるのでしょう。


SNSの中には「競輪は医療体制に不安があるから開催にこぎつけないのでは？」という意見もチラホラと見受けられますが、全く持って見当違いと言わざるを得ません。
競馬やボートは医療先を考えないで開催しているのでしょうか？
受け入れ先の病院が、競輪にだけ「開催はやめてくれ」と言ってくるのでしょうか？
全て後付けの理由です。

『地方自治体に判断を任せることに限界がある！』
ここに尽きます。

くしくも、同日、ボートレースのホームページには
『新型コロナウィルス対策の活動資金として6億円の寄付をさせて頂くことを決定しました』
と発表しています。

私は夢を見ているのでしょうか。
ここまで差がついているのが現状です。
『競輪最高会議』とは一体なんだったのでしょうか…。

多分、季節が暖かくなるにつれコロナウィルスは落ち着いてきて『緊急事態宣言』は解除されるでしょう。
そこで、めでたし競輪再開！を考えていると、冬になるとまたコロナウィルスがやってきます。
また、開催中止のドミノ連鎖が始まるのでしょうか？

ダービーが中止になったことは仕方ない。
これを次に活かすことが大事だと思います。

まずは決定権を明確にし、開催するにあたって大義を掲げること。
コロナ騒動の出口を提示し、いつまでこの状況なのかハッキリさせ、選手や関係者に安心させることも大事だと思います。
コロナ基金を募って、医療に役立つ競輪をアピールすることが、選手やファン、関係者も誇りをもって取り組めるでしょう。

「おもしろきこともなき世を面白く　すみなしものは心なりけり」
高杉晋作の辞世の句で締めたいと思います。