オートレースでは、試走は他の選手と車間を空けて走るので、ベストの状態で走ることができ、速いタイムが出ます。一方、本番レースは他の選手との戦いですので、車間が詰まったりアウトコースを走ったりするため、競走タイムは試走タイムより遅くなります。
その試走タイムと競走タイムの差が試走偏差です。面白いことにこれが選手によって異なるのです。試走偏差はGamboo(ギャンブー)ホームページで見ることができます。
試走偏差が大きいほど、実際の競走タイムは試走より遅くなりやすいです。逆に試走偏差が小さいほど、競走タイムは試走よりあまり遅くならないようです。つまり、レースを予想するときには、ハンデと試走タイムだけでなく、試走偏差を使ったほうが当てやすいということです!
試走タイムに試走偏差を足せば、競走タイムの目安が分かります。 競走タイムの目安を使うことによって、試走タイムだけよりもっと精度が高い予想がしやすくなります。 あとはハンデの違いやスタート力を考慮すれば車券的中へ近づきます!
走路温度が高くなるとタイヤに負荷がかかり、グリップが効きづらくなります。この状態では重ハンデが不利になります。逆に、走路温度が低くなるとタイヤが路面に食いつくようになり、重ハンデが有利になります。季節でいえば、夏など暑い時期は「前残り」と言われ軽ハンデの逃げがきくと言われています。冬など寒い時期は「追いがきく」と言われ、後ろからの追い上げが多くみられます。
1日のレースの時間帯によって走路温度は変わります。昼頃のレースと最終レースでは走路温度がガラリと変わる場合があります。
オートレースではオートレース専用に開発された「セア」(Super-Engine of AutoRace)というエンジン(スズキ製600cc、新人選手は500cc)を使用します。そしてエンジンの調整・整備は個々の選手に委ねられているのです。もちろんそれを操縦するテクニックも重要ですが、マシン性能が勝敗を左右するといっても過言ではありません。