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またまた、圭一郎クンの優勝に水を差すつもりはないのですが・・・・。

2015/03/11 2:52 閲覧数(900)
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小言ばかり多くなって最近は自己嫌悪に陥っています(笑)

圭一郎クンの能力は誰よりも認めていますが、さすがに昨日の優勝戦は苦笑いと溜め息に包まれてしまいました。いつからオートレースは、こんなにも簡単に優勝できるようになってしまったのでしょうか。1級車に乗り替わって3ヶ月も満たない選手に、しかも同ハンで。先輩レーサーの意地は存在しないのでしょうか。

雅人選手の3.37という試走。いくら強風とはいえ、あれだけ安定した時計を出していたのに理解に苦しみます。まぁ、「今日はないよ」という宣言なのでしょう。理由はただ一つ、圭一郎クンの優勝のため。

だって信じられますか? 8着ですよ。上りタイムからみたら確かに仕方ないかとは思いますが、来期から№1を背負う走りとはとても思えません。

どういうわけか、それにお付き合いをしたかのような金子選手と2人の20H組。湿走路だったとしても昨日の準決では、金子選手と圭一郎クンの機力・技術に差があるのは明らかでした。圭一郎クンはコースが一本でアップアップ。けれども金子選手は余裕で抜きました。もちろん走路状況や気候変動でガラリと変わってしまうことはありますが、金子選手の時計が落ちてはいたものの、今日の走りは疑問符のオンパレードです。最後は追い上げましたが帳尻合わせのような4着でした。

重富選手は1周回の3コーナーで一瞬インを覗きました。けれど普段から入ってゆく選手ではないので、彼に望むのは無理かもしれません。佐々木選手に至っては画面にすら出てこない。要するに5枠から8枠の4人はレースをしていなかったと非難されても仕方がないのでは、と思えてなりません。

何が言いたいのかというと、少なくとも1980年代や1990年代の前半ぐらいまでは、新人選手には簡単に優勝をさせないという先輩レーサーたちの気迫がありました。たとえ落車をさせてでも、みたいな。もちろん決して良いことではないですが、要するにオートレースは甘くないということを身を持って示すという意味です。

実は周平クンの時も同じことを感じていました。少し勝たせ過ぎではないかと。しかし彼の場合はちょっと規格外という部分もありましたので、そういう意味では仕方がない部分もあります。しかし今の周平クンを見れば、結局1年目に勝ち過ぎたのがアダになっていると私は思っています。現在の成績が今イチという理由は他にもありますが、ある意味先輩レーサーの責任もあるでしょう。

一般戦というのは理由にならないのです。SGなら、記念だったら、というのは唯の言い訳です。本来ならこういうレースこそ勝たせてはいけない、特に時期№1は。なぜならそれが圭一郎クンのためになるからです。

32期旋風などと言っていますが、1級車に乗り替わった時にはいつも繰り広げられる光景です。30期でも31期でも、さらには29期の時でも「旋風」と言っていました。でも10年以上経って、結局どうなりましたか? 29期でSGを取ったのはたったの1人です。30期は掠りもしない。周平クンも今のままでは難しいでしょう。だいたい選手になって3年目ぐらいで優勝できるような競技が他にあるのでしょうか?オートレースは甘いと言われても仕方のない理由がここにあります。


昔の話をすると、過去を懐かしんでいる古い人間と揶揄されるのは承知の上ですが、なにぶん爺であることは間違いないのでお許しください。

今から30年前近くになりますが「19期旋風」というのがありました。それまでの常識を破るような成績を彼らは収めたのですが、それは当然で、なにしろ養成方法が全く変わったからです。19期から養成を2級車で行い、デビュー後のシステムも現在と同じになりました。違うのはセアか他のバイクかということだけです。かわいそうだったのは18期で、2級車に乗った期間は確か1ヶ月ぐらいではなかったでしょうか。19期のデビューに伴って単気筒に乗り替わりです。いきなり倍近くの排気量に乗せられてまともに走れる訳がありません。だからでしょう、18期の選手がほとんど残っていないのは。そういう意味で池浦選手がどれほど頑張ったか理解できると思います。昔から協会はこういう不公平なことを平然とやるのです。

19期の話に戻ります。これは伊勢崎でのことですが、19期がトラに乗り始めた頃、ですから1級車に乗って2年目か3年目ぐらいだと思います。ある19期の選手が当時の伊勢崎支部長を、同開催だったか2開催連続だったかは忘れましたが、立て続けに落車させたことがありました。これ自体はどうと言う事はないのですが、ある選手のコメントが波紋を広げました。
「遠慮なんかしていたら勝てない。先輩だろうが何だろうがインには入ってゆく」というような内容だったと思います。

バブル最盛期から末期の頃、世の中では「新人類」という言葉が持てはやされました。おそらく40代後半以上の人はわかると思います。この意味は、従来とは異なった感性や価値観・行動規範を当時の若者は持っているのではないか、と規定したことです。それは肯定的にも否定的にも使われましたが、スポーツ界で代表的な人たちは、西武ライオンズの工藤公康氏や渡辺久信氏・清原和博氏などで、ファッションや言動などがそれまでのプロ野球選手のイメージを大きく変えたと言われました。
簡単に言えば、先輩・後輩関係などを気にせず、習慣にも囚われずに言いたいことを言い、大舞台で緊張をせず自らの能力を存分に発揮する若者、というイメージだったと思います。

それまでのオート界では、後輩が先輩をインから抜くというのは技術だけではなく、違った意味での勇気が必要でした。もちろん実力のある若手選手は果敢に挑戦してゆきます。しかし当時を知っている者として、ロッカー等では色々あったことを人伝に聞いていました。たぶん田代氏や岩田選手はだいぶ苦労したはずです。
そんな風潮がまだ残っていた時代でから、こういうスタイルは当然反発を引き起こします。群馬テレビの優勝戦展望という番組で優出選手のインタビューがありました。そこで田代氏が「明日は無理でも何でも入ってゆく、遠慮なんか一切しない・・・」というようなコメントを怒ったような表情で言い、それに対してインタビュアーが戸惑っていたのをよく覚えています。
これを見た時、無責任にも私はワクワクしてしまいました。だって面白そうでしょ? 見えない所で喧嘩しても何をしてもファンには関係ない。けれどもレースでやり合っているのを見るのは楽しい(選手たちには悪いけど)。もちろん落車や反則などでレースが壊されるのは困るのですが、でもそのバトルが激しければ激しいほど、また伝える何かががあればあるほど、車券のことなど忘れてしまったものです。


ここ10年ぐらい、オートを観ていても何か物足りないと感じていたのは、ギリギリのところでやり合う姿が少ないと思っていたからでしょう。もっと簡単に言えば、1級車に乗り替わった選手があっさりと優勝する姿に違和感があった。でも考えてみれば19期もそうだったのですが、その分、先輩たちの19期に対するライバル心が相当強かったのも知っています。これは元選手から聞いたことなので事実ですよ。

昔は良かった、などと言うつもりはありません。現在には現在の良さがあることも承知しているからです。オートレースにも歴史があり、時代時代で少しずつ変わってゆきました。しかし決して変わらないのは、レーサーは人間だということです。人には心や考え方がある以上、それは不変なはずです。
危険なバトルや走法を望んでいるわけではありません。ただ、意地みたいなものを感じられたらと願っています。けれどもそんな私には、今のオートレーサーたちが仲良しクラブみたいに映ってしまうのです。決して悪いことではないのですが。


雅人選手に苦言です。昨日はアクシデントだと信じます。決して手を抜いたわけではないと。ただ30年以上オートを観てきた者からすれば、あんなレースは二度としないでほしい。それはあなたのためだけでなく、圭一郎クンのためでもあります。もちろん他の3選手に対しても同じ気持ちです。

あぁ、また小言を書いてしまった(泣)
楽しいことを書きたいのですが、なかなか見つけられなくて・・・。申し訳ありません。

コメント(3)

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神の虎

カイトさんおはようございます。
自分は20代後半で考えてオートレースを見るようになってまだ14.5年です。
それでも前はあーだったこーだったと思うのですからカイトさんほどのベテランさんならもっと歯がゆい重いがあるのでしょう…でも今でも時々ヒヤッとするくらいドキドキするバトルありますよね。数少ないそんなレースが見れたら嬉しいですね!
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カイト

コメント、ありがとうございます。
しょえりの虎さんも十分ベテランだと思いますよ(笑)
そうですね、ドキドキするバトルが見れたら一番良いのですが、でも昔が多かったという訳ではないです。ただコラムでも書いたように、選手の意地みたいなものを感じるレースが今よりあったような気かします。今の若い選手たちにそれを望むのは無理かもしれませんが。
それでも、おっしゃる通りバトルが見れたら嬉しいですね。
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イナズマナデシコ

 競技そのものが変わってしまう気がしますが、セアという同一マシン、スピード決着になっているのなら、3100メートルというのが短すぎるのでは?と思う時があります。タイヤの消耗もあるでしょうが、勝ち上がり戦はすべて4100メートルにするのがいいのかも?と考えたりします。3100だと、追い上げることに諦めが大きいのではと思います。
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