東方不敗さんの指摘は概ね正解でしょうね。時々コラムを見ることがありますが、いつも的を得た意見なので感心しています。
さて付け加えることですが、要は一貫性の問題です。「売上げ至上主義」なら、あくまでもそれに徹底する。原理原則を決めたなら、何があってもそれは守る。


東方不敗さんが指摘していた飯塚の件にしても、それで売上げが伸びて、なおかつ面白いレースになれば問題はないと思います。軽ハン選手にとっては優勝のチャンスが少なくなりますが、それは仕方がない、というか、その立場から這い上がってこその一流選手です。ですから、必ずしも「同開催でのハンデ変更はない」にこだわらないで、こだわるのは「売上げが伸びそうなレース」を実施することだと思います。ただハンデ変更に際しては、ある程度の基準が必要になってくるでしょう。例えば準決勝までは変えないとか、一般戦などでは逆にハンデが軽くなるとか。要するに優勝戦であろうが準決勝であろうが一般戦であろうが、面白くなりそうな番組を作るというのが基本になるべきなのです。それをしないでレース場に来てくれ、車券を買ってくれなどと言われても、「はい、そうですか」と応えるほど私は素直ではないし、むしろ本末転倒だと腹が立ってきます。


原理原則についても同じことです。何のためのルールなのか、ということを考えて本当に実施しているのかと疑いたくなる。「ルールは破られるためにある」というのも、ある意味では事実だとは思いますが、こと『競争』というものに対しては決してやってはいけないことだと考えます。
４月からのランキングを見ると、今更ながらですが、現在のハンデ構成のままで行くのでしょうね。例えば圭一郎クンはＡ34、サトマヤさんはＡ31。サトマヤは適正だと思いますが、圭一郎クンは？？という部分があります。Ａ級上位のハンデ位置が難しいの理解しますが、枠番を決める時にランキングを基準にしているようなので、これこそ原理原則が必要な気がします。

でも、と、常々思うことは、もうハンデ制を維持するのは限界ではないか・・・。

本来ならばセア導入時に全てオープンにすべきだったのでは、と考えることがあります。理由は簡単です。同じ排気量・同じタイヤ・現在ではフレームも同じ。しかし、ギャンブルとしてのレースを成立させるために速い選手のスタートラインを後ろに置く。やはり、どう考えても無理があります。
誤解しないでもらいたのですが、ハンデがあるからオートレースは面白いと今でも思っている人間ですよ、私は。ですから初めてオートを観た時でも、1級車が何種類もあり（単気筒など）、2級車・3級車とあったことから、ハンデ制には何の疑問も感じませんでした。まぁハンデが適正だったかは議論の余地がありますが、後ろのハンデの車が追いつくのか、それとも前の車が逃げるのか、そんな単純なことを予想するのがオートレースなのだと、その時は疑いませんでしたし、むしろだからこそ夢中にもなりました。しかし今はどうでしょう、違ったものになっているのは明らかです。


本当の意味でオートレースの未来を考えるのなら、レース形態そのものから変更するべき時期にきているような気がします。前回で書いた「誰が見てもわかる公平性」・「レースとしてのわかりやすさ」とは何かを、もう一度根本から考えるべきだと思っています

申し訳ありませんが、まだこのような抽象的な表現だけにさせてください。近いうちに何らかの形で提言できれば、と考えています。何故こんなことを思っているのかというと、船橋廃止問題があるからです。進展していないというより、ほぼ絶望的な状況を考えると、10年後・20年後に果たしてオートレースが存在しているのだろうかと心配になります。確かにその頃には私など、この世に存在していない可能性が高いですが、現在においてオートレースに係わっている人達は真剣に考えないといけません。何故なら10年後と言ったら、圭一郎クンがちょうどピークに差し掛かる年齢だし、せっかく女性に門戸を開いたのに蕾のまま終わってしまう可能性すらある年数です。10年なんて、あっという間ですよ。


最後に簡単に。
2月23日・川口　2Ｒをオンデマンドで観てください。旦元選手が1着を取ったレースです。斑走路なので私の指摘が正しいか自信はありませんが、もしかして新タイヤの特徴を表しているのかなと感じました。
最初の2車はインから抜いてますが、後半は捲り一辺倒、あの且元選手が。
やはり新タイヤの食い付きは良いようですね。中間もしくは外寄りを走る選手の成績が良いようです。インべたでは今のセアは苦しいですが、このタイヤはそれをさらに助長させている気がします。でも減りも早そうなので、内外自在に走る選手にとっては消耗度の問題が大きく関わりそうです。