最重ハンデが2人の場合です。まず数字から見ていきましょう。

レース数＝140
⑧番車
1着回数＝61回
2着回数＝19回
3着回数＝24回
単勝率：43.5％　2連対率：57.1％　3連対率：74.2％
これもちょっと意外でした。単勝率が上がっているからです。2連対率および3連対率は若干下がっていますが、それでも高い方だと思います。最重H・2人でも⑧番車は活躍しているようですね。

では配当金額はどうなっているでしょうか。
1着の場合　2連単平均金額＝2,569　3連単平均金額＝17,676
2着の場合　2連単平均金額＝6,048　3連単平均金額＝17,766
3着の場合　3連単平均金額＝7,881
最重H・1人のケースより金額が上がっているのは、2連単の高額配当が2回あるのと（⑧番車2着もあり）、3連単6桁配当が3回あるからですが、相対的には最重H・2人の方が配当は良いようです。ただ3着時の3連単平均が思ったほど高くないのは、やはりBOXで買うケースが多いことを物語っていると思います。

次に2連単の内訳です。
⑧番車1着の場合
3桁配当回数：37回　60.6％
4桁配当回数：23回　37.7％
5桁配当回数：1回
割合としては最重H・1人の時と殆ど同じです。これも基本的には堅い決着になる可能性が高いですが、それなりに2連単も狙えることを示しているようです。

さて⑧番車の2連対の相手です。これも最重H・1人の時と同様にハンデがどのくらい前かで調べました。
10ｍ前：15回　18.7％
20ｍ前：32回　40.0％
30ｍ前：13回　16.2％
40ｍ前： 7回　 8.7％
50ｍ前： 2回　 2.5％
同ハン：11回　13.7％
（⑦番車）
※⑧番1着時の⑦番2着回数：9回、⑧番2着時の⑦番1着回数：2回
※⑧番1・2着時の⑦番3着回数＝12回　
ここでも20ｍ前が活躍していますが、それと比較すると、同ハンである⑦番車の成績がかなり悪いですね。これはある程度予想していました。なぜなら、セアになる前から最重ハン2車の連対率が低い印象があるからですが、よく言われる「両雄並び立たず」ということなのだと思います。⑧番車と⑦番車の2連対率は140レース中11回の7.8％で、3連対率は35回で25.0％です。どちらの数字も低いと言わざるを得ないですね。
10ｍ前および20ｍ前の3着はカウントしませんでしたが、印象としては⑦番より良いような気がします。
この数字から言えることは、⑧番車の相手としては20ｍ前の選手を軸として、同ハンと10ｍ前の選手を如何に取捨するかということなるのではと考えます。点数からすれば2連単を2～3点で十分ではないでしょうか。


ここまで書きましたが、おそらく読者の方はこう思っていると思います。
「20ｍ前や10ｍ前は1人2人ではないだろうし、その中から選ぶのが難しいわけだから、数字を並べられても、決め方がわからなければ意味がないと思うけど？」

まさしくその通りです（笑）

ただ前回も書きましたが、あくまでも堅い配当を狙うのか、それとも穴目を狙うのかで買い方は自ずと決まってくると思います。もちろん⑧番車を蹴飛ばしてそれ以外をBOXで買うのもいいでしょう。⑧番車が人気になっていて着外になれば高配当は間違いないわけですし、最重H・1人または2人では3連対率が75％前後ありますが、逆に考えれば4回に1回は着外になる数字だとも言えるわけですから。

今回の検証は、軸と思われる選手の結果と、その選手が期待通りに走った時の相手の傾向です。「期待値」が高いということは当然人気になっているわけですから、配当的にはつまらないかもしれませんが、可能性が高いと思われる車券でなければ、やはりそんなに当たるものではないのも事実です。それでも数字が示していることは、必ずしも堅い配当ばかりではないと言えることでしょう。ですから「軸」の相手を選ぶ時は、色々な要素を考えずに傾向をあくまでも機械的に判断して、配当という観点を重要視するのも面白いのではと考えます。如何でしょうか？

⑧番車1着時の3連単5桁配当　61レース中：8回
2連単平均金額＝8,585　　3連単平均金額＝70,533
割合からすると11.4％ですから、10回に1回はある計算になります。ちなみに⑧番車2着時の5桁配当は5回です。
2着・3着選手の内訳
　　　　2着　3着　計
10ｍ前　2回　1回　3回
20ｍ前　3回　3回　6回
30ｍ前　2回　1回　3回
40ｍ前　1回　0回　1回
50ｍ前　0回　1回　1回
同ハン　0回　2回　2回
※少し前に戻って⑧番の連対時の相手を見てください。⑦番の2着が11回ありますが、3連単5桁配当の時は1回もなく、3着も2回にとどまっています。これは車券戦術の参考になるかと思います。


次は同ハンである⑦番車の傾向です。
まずは数字から、
レース数＝140
⑦番車
1着回数＝17回
2着回数＝20回
3着回数＝17回
単勝率：12.1％　2連対率：26.4％　3連対率：38.5％
もう一方の軸となる可能性のある⑦番車の数字ですが、もう少し勝っているイメージがありましたが、⑧番と比べるとかなり悪い気がします。

配当金額です。
1着の場合　2連単平均金額＝2,573　3連単平均金額＝13,067
2着の場合　2連単平均金額＝1,701　3連単平均金額＝13,112
3着の場合　3連単平均金額＝11,829
金額が低いと思われるかもしれませんが、3連単の6桁配当が1回、2連単の5桁配当が1回で、1万円台というのが理由でしょう。後述しますが、⑦番車が1着の時はそこそこ堅いか高配当かという感じです。

2連単の内訳
3桁配当回数：9回　52.9％
4桁配当回数：7回　41.1％
5桁配当回数：1回
1着回数が少ないので上記の数字をどう見るかですが、少ないながらも⑦番車が1着の時は配当的にはそれなりに見込めるようです。

2連対の相手です。
10ｍ前：13回　35.1％
20ｍ前： 8回　21.6％
30ｍ前： 3回　 8.0％
40ｍ前： 2回　 5.4％
50ｍ前： 1回　 2.7％
同ハン：11回　27.0％
（⑧番車）
※⑦番1着時の⑧番2着回数：2回
※⑦番2着時の⑧番1着回数：9回
※⑦番2連対時の⑧番3着回数：12回

⑧⑦番車での3連対率が低いことは前述しましたが、上記の数字で言えることは⑦番車が2連対した場合は、⑧番車の連対率はさほど低くはなく、3連対率に至っては59.4％あります。ということは数字だけでみれば、⑦番車が2連対すると思ったら、10ｍ前と⑧番車の絡みで3連単を狙う、もしくは⑦番車が1着と絞った時は、10ｍ前・⑧番車の2着付けの2連単が有効かもしれません。もっとも⑦番車の2連対率が低いので買いづらいのも間違いないですが。

これも、あくまでも参考ということで。
⑦番車1着時の3連単5桁配当回数　17レース：7回
2連単平均金額＝5,084　3連単平均金額＝43,081
2着・3着選手の内訳
　　　　2着　3着　計
10ｍ前　0回　1回　1回
20ｍ前　3回　2回　5回
30ｍ前　0回　1回　1回
40ｍ前　1回　2回　3回
50ｍ前　1回　0回　1回
同ハン　1回　2回　3回

⑦番車2着時の3連単5桁配当回数　20レース：5回
2連単平均金額＝：4,712　3連単平均金額＝36,588
1着・3着選手の内訳
1着　3着　計
10ｍ前　3回　1回　4回
20ｍ前　1回　0回　1回
30ｍ前　1回　1回　2回
40ｍ前　0回　0回　0回
50ｍ前　0回　0回　0回
70ｍ前　0回　1回　1回
同ハン　0回　2回　2回
※3連単5桁配当の時でも、⑦番車2連対時に⑧番が12レース中5回絡んでいます。やはり⑦番車が来る時は⑧番も上がってくる可能性は高いようです。


さて、とりあえず数字の列記はここまでです。これをどう捉えるかは皆さんの自由ですが、私自身はそれなりに参考になると感じています。次回は数字とは違った角度から、今回の検証の総括をしてみたいと思います。