「軸」のあるレースといっても、例えば4日開催の場合では、初日と最終日では内容が変わってくるのは当然です。特に準決勝がある3日目では、主だった選手が9R~12Rに集約されますので、番組編成者も軸のあるレースを組みづらくなっています。そこで、これも一つの参考としてその傾向を追ってみました。
❶「軸」のあるレースは基本的に初日・2日目に集中する(4日開催の場合)
❷上記の場合でも10R~12Rでは同ハン並び3人以上が多くなる
❸3日目(準決勝日)の場合の1R~8Rの番組編成は様々
例:10月19日・伊勢崎(3日目)
1R~8Rまで全て最重H・1人
では荒れたのでしょうか?
2連単4桁配当:5回
3連単5桁配当:1回
必ずしも荒れたというわけでもないようです。
初日の傾向はどうでしょう。
11月8日 川口
最重H・1人=11レース
最重H・2人=1レース
全て軸のあるレースですが極端な数字になっています。
※11Rは⑧番が欠車も⑦番が1着ですので最重ハン扱い
なんと12R中10Rが⑧番車の1着です。
2連単平均金額=573 3連単平均金額=2,061
穴党には泣きたくなるような堅い決着のオンパレードです。しかも残り2レースも⑧番車が3着に入っていますので、3連対率:100%という結果になりました。ただ、その2レースとも2連単は4桁配当・3連単は5桁配当になっています。
11月8日 伊勢崎(初日)
最重H・1人=4レース
最重H・2人=5レース
※10R~12Rは25期トライアル
9レース中9回、⑧番車が2連対
(9レース中)
2連単4桁配当:3回
2連単5桁配当:1回
3連単5桁配当:1回
11月28日 伊勢崎(初日)
最重H・1人=8レース
最重H・2人=4レース
全て「軸」のあるレースで⑧番車の2連対は7回
(12レース中)
2連単4桁配当:5回
3連単5桁配当:1回
10月4日 飯塚(初日)
最重H・1人=8レース
最重H・2人=2レース
⑧番車の2連対は6回
(10レース中)
2連単4桁配当:4回 3連単5桁配当:1回
2連単5桁配当:1回 3連単6桁配当:1回
※この開催は堅いか、大荒れかという感じです。
最終日についてですが、レースが少なかったのでサンプル数が足りませんが、一応その中で一つだけ挙げてみました。
10月7日 飯塚
最重H・1人=5レース
最重H・2人=5レース
⑧番車の2連対は4回
(10レース中)
2連単4桁配当:4回 3連単5桁配当:4回
2連単5桁配当:1回
※すこし荒れ気味と言えるようです。
※飯塚・11月18日~11月21日の概ねの傾向です。4日ともそれなりに「軸」のあるレースが組まれていました。
初日:堅い
2日目:やや荒れ気味
3日目:どちらとも言えない
4日目:どちらとも言えない
初日でもやや荒れたケースとしては、9月30日の浜松があります。
最重H・1人=2レース ⇒ 2回とも⑧番車2連対
最重H・2人=9レース ⇒ ⑧番車2連対7回、⑦番車2連対1回
配当的にはそれほど堅くありませんでした。
2連単4桁配当:7回 3連単5桁配当:3回
※9月末ですので、まだ走路の影響を受けているようです。3日開催でしたが、2日目・3日目ともやや荒れ気味傾向でした。
※川口 12月9日・10日の開催は全レース1人もしくは2人軸のレースでした。⑧番車の2連対率は高いですが、それでも2日目は相手によって高配当が3回ありました。
かなり大雑把でしたが、結論として初日は堅い傾向にあり、2日目は前日のようにはならないようです。3日目・最終日は番組次第と言えるでしょう。もちろん季節によってその傾向も変わってくると思います。また来年の3月か4月からですか、タイヤが変更になるようですが、その場合は傾向が変わってくるかもしれません。
今回の検証を試みた最大の理由は、私の長年の経験からの判断ですが、オートレースはデーターを最重要視すべきという考えからです。
例えば平均上がりタイムが3.47程度の選手が、追い上げまたは抜く競争で、いきなり3.42の時計を出すことはないでしょう。もちろんオープンレースの時にトップスタートで逃げ切ったという場合ならあり得ますが、それも若手に限られると思います。
0ハンや10ハンの選手が驚くような上がり時計を出すことは、基本的に無いと考えて良いと思います。であれば、最重ハンデにいる選手の上がりタイムが想定通りという前提にたって、最重ハンデより10m前や中間ハンデのどの選手が、平均に近い時計もしくはそのタイムを切る可能性があるのかを想定さえできれば、車券を絞ることは難しくないと思います。
その想定に際して一番重要なのが、データーとしてのタイムになるという考えです。
ギャンブーのスパコン予想について皆さんも気づいていると思いますが、予想と人気が食い違って、結果スパコン通りになることがあります。スパコン予想はあくまでも平均タイムの比較になるので、試走の良い選手の評価が高い傾向になるのは当然ですが、時折発生する上がりタイム通りの結果をみると、やはり時計の平均値が良いことは無視できないと感じています。
けれどもタイムだけで判断できないのも事実です。そこで以前から感じていた、そのレース・メンバーによって有利なハンデ位置があるのでは、ということでした。
集計では20m前の数値が高い結果になりました。何度も言いますが、あくまでも傾向です。全てのレースに適用できるわけではないのは当然ですが、データーとして考えた場合なら活用できるとも感じています。
「軸」のあるレースの検証結果としては、概ねその通りになっていると判断しても良いでしょう。また、配当をどう狙うかで一概には言えないのですが、「買いやすい・決めやすい」と判断しても良いのではないでしょうか。さらに言えば一番大事なのは、どれだけ絞って買えるかということに尽きると思います。
オートレースに限らず全てのギャンブルは、少ない投資でどれだけ大きな利益・儲けを得られるかが目的でしょう。そういう欲を持つから貧乏なのだ、と言われ続けてきましたが、大きなお世話です。誰に迷惑を掛けているわけでもなく、自分1人の楽しみとしてやっていることですから。
ただ皆さんも無駄な投資はしないでくださいね。買うレースは絞った方が良いと思います。そもそもオートレースに限らず全ての公営競技は、当たる方が少ないと考えた方が良いことは間違いないですから。
さてSS戦も残り2日です。色々な方たちが予想しているので簡単に触れておきますが、どうも永井大介選手になりそうですね。初日こそ不本意な結果でしたが、2日目・3日目とNO1らしい走りをしていました。他の選手はかなりの機力アップがないと対抗できない気がします。
フェスタの方は、エンジン的には早川清太郎クンが頭一つ抜けた感じですので本命視したいところですが、対抗と見ていた佐藤裕二選手と準決勝が同じレースになってしまいました。メンバー的にはなんとかなりそうですが、彼の場合は超が付くぐらいの出遅れがあるので、ちょっと不安です。ただ、ここを突破すれば優勝戦は8周回ですので「軸」になるでしょう。
しかし圭一郎クンは凄いですね、2級車でこれだけ走れるとは。走法もタイプも少し違いますが、彼を見ていると田代元選手の若き日を思い出します。彼も1級車相手に一歩も引かないレースをしていました。なんか久々に、ワクワクする若手が出てきたような気がします。もちろん1級車でどうかという部分がありますが、圭一郎クンの場合は乗り替わっても、とりあえず、ぶん廻し走法を続けてほしいです。インで我慢することを覚えるのはまだ早いと思います。
さて自分としては、正月開催で「軸」のあるレースが組まれたら、今回の検証を活用して車券実戦してみたいと思っています。その場合は、このコラムおよびツブッターで報告・実況しますので、良かったら参考にしてください。
では皆さん、大晦日に幸運が舞い降りることを祈っています。良いお年を!
ブログ
最近のブログ
- 今回のプレミアムカップの最高殊勲は船橋レース場の観客です 2016/03/21 18:08
- 船橋最後の優勝戦・展開予想 2016/03/20 20:09
- 恥ずかしいのですが、オートレースの小説を書いてみました。 2016/01/06 22:58
- 選手引退について 2015/12/24 22:40
- サトマヤに変化が・・・? 2015/10/22 6:01
「軸」のあるレースは本当にそうなるのでしょうか、検証その3
2014/12/30 2:24 閲覧数(1416)コメント(0)

投稿する
※コメント投稿後は編集・削除が行えません。投稿前に内容をよくご確認ください。
※コメントは承認制の場合があります。管理側で内容を確認するため、反映に時間がかかる場合があります。
Gambooでは、人が嫌がるような発言、著作者の許諾のない文章の投稿、公序良俗に反する投稿等を禁止させていただいております。禁止行為が確認された場合、予告なく削除、コミュニティ機能の利用制限、退会等の処理をさせていただくことがありますのであらかじめご了承ください。
コミュニティのご利用ガイドライン
※コメントは承認制の場合があります。管理側で内容を確認するため、反映に時間がかかる場合があります。
Gambooでは、人が嫌がるような発言、著作者の許諾のない文章の投稿、公序良俗に反する投稿等を禁止させていただいております。禁止行為が確認された場合、予告なく削除、コミュニティ機能の利用制限、退会等の処理をさせていただくことがありますのであらかじめご了承ください。
コミュニティのご利用ガイドライン




















