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女子の力は凄い!

2022/03/22 8:22 閲覧数(314)
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遠い昔のお話。
かけっこの遅い女子が居ました。
運動会やマラソン大会では常にドンケツでのフィニッシュ。
クラスの皆からは『お前、駆け足遅ぇなぁ!』等と、冗談交じりに揶揄われる光景が当たり前。
当の本人も『○○ちゃん速いんだもん!追いつけないよ…』苦笑いを浮かべながら皆の声に応えていた。
そんな子が、いきなり開花した事を今でもはっきりと覚えている。
確か、中一の頃のマラソン大会。
女子クラスの距離は1500m
スタートラインに選手が並び、号砲が鳴り一斉にスタート。
いつもなら最後尾に位置し、付いて行くのがやっとやっとの展開ではあったが、この日ばかりは違っていた。
序盤から中段に構え、呼吸を整えながら前へ前へと駆る姿はギャラリーに居る男子の視線を釘付けにしていた。
距離も半分を過ぎた頃、一気に先頭グループに追いつき女子エース級のメンツとの真剣勝負。
追いつかれた女子のエースも『うそ!』と思ったに違いないだろう。
残された距離もあと僅か…
エースとの一騎打ちの闘い。
互いに意地と意地のぶつかり合い。
学校行事のマラソン大会とは言え、真剣勝負の一幕。
ギャラリーの男子・走り終えた生徒・教師の面々…その場面にいた全員が息を吞みこみ最終決着を見届けた。
1着、かけっこの遅かった彼女
2着、エース女子
走り終えた彼女に皆が集まる。
その走りに感動した教師・女子生徒が感涙を浮かべながら彼女に肩を貸す。
本人は息を切らし頬を赤らめながらの照れ笑い…
いつもドンケツを走っていた・その位置が定位置だった彼女に何が宿ったのかは分からない。
気持ち・気迫・想いだけは誰にも負けない!負けていない!を皆に魅せつけた場面であった。
そして、その彼女…
高校に入ると陸上部に所属し、県大会での長距離部門では常にベスト3に入る好成績を残していた。

昨日、大村ボートで開催されたSGボートレースクラシックでは『遠藤エミ選手』
女子レーサー初のSG優勝。
まだまだ男社会が色濃い公営競技。
A1クラスのレーサーであっても、なかなか勝てないボーレースの世界。
しかも、SGともなれば尚の事でしょう。
この優勝が女子ボートレースファンは勿論ではあるが、ボートレースを知らない全ての女子に向けてのメッセージになれば良いと思う。
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