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グランプリから見えたもの

2014/09/23 20:59 閲覧数(1019)
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グランプリの結果は、もう皆さんもご存知でしょう。ツブッターに書きましたが、試走タイムも上がりも当てているのに車券を外すという、相変わらずの結果です。まぁ押えのワイドは買いましたが・・・。

周平クンですが、今のままだとSGを取るのは難しいですね。簡単に言うと、「レースが見えていない」

ダイヤモンドレースを思い返してください。久門選手の走るコースとそのスピードを把握していなかったので、立ち上がりで流れ気味になる自らの走法では接触の危険性があることを、おそらく理解していなかったと思います。たぶん好調時の久門選手と走るのは初めてだったと思うので、仕方がない部分もありますが。

今日は違いますよね、言い訳はできないでしょう。あの場面でインに入ろうとするのはレースが見えていない証拠です。

どうも彼は抜かれると慌てるのか、バタバタする傾向があるようです。エンジン的には決して負けていなかったのに、付いていってチャンスを待つという抑えた競争ができないとは思えないのですが。まぁ木村選手と接触したのはおまけみたいものと考えた方が良いです。

ただ周平クンは反省しないといけないですね。同じようなことを繰り返していると、そのうち落車させてレース自体を壊してしまう可能性があります。確かにまだまだ経験値が足りないのも事実ですから、もう少し長い目で見る必要もありますが。

しかし永井大介選手はどうしてしまったのでしょう。と、こんな表現をすると失礼なのですが、昨日といい今日といい、得意のカマシスタートが出ていないのに厳しいイン差しを決めています。特に1周回3コーナーで王者のインに切り込んだのは見事でした。あれで勝負あり。3.33という試走も、それまでの4日間を考えると劇的な変化をしていないと予想しましたが・・・。すみませんでした(笑)。

3月のさざんか杯でも8番手から優勝しましたが、今年の永井大介選手は本当に強いと言えますね。まさしく今のオート界のNo1でしょう。


優勝戦の感想をダラダラと書いてしまいましたが、今回のグランプリで注目すべき点を見つけました。それは昨日の準決勝の3レースです。

10R・篠原選手は8番手スタート。誰もが終わったと思ったでしょう。ところが彼らしくないイン走りで1着を取りました。正直私の感想は、滑らせないように経済的にインコースを走っていたら、結果的に前に誰もいなかったという風に見えました(篠原選手、ゴメンナサイね)。そして外を回された周平クンが、なんとか間に合って2着。

11Rも永井大介選手は8番手。試走も悪かったので終わったと私は思いました。けれど篠原選手と同じようなコースを走って3番手。まぁ緒方選手が流れたので2着に食い込めたという感じでしたが。

12Rは王者のいつものスタイルなので特に珍しいことではないです。

ここで思ったのは、SGの準決勝で8番手スタートから2着以内に入ったというレースを、ここ10年間ぐらい記憶していないのです。だいたい10Hオープンか0オープンですので、まず1.2コーナーを4番手以内にいないと、事故でもない限り圏外になってしまう。

なぜこんな現象が起きたのか考えてみました。
それは、如何に滑らせないで走るかがポイントになったからです。走路が痛み始めているのもあるでしょうが、エンジンが仕上がっていてもタイヤが持たないのでは意味がない。ゆえにグリップが開けられないから、ほとんどの選手が同じような上がりタイムになっている。

だから「接近戦」になり、スタートを失敗しても、走法で何とか着が取れるという状況が生まれました。

もちろん先行した方が有利なのは確かです。タイヤの減りが早いのなら、好位置に付けてインを締めて走った方がタイヤにも負担をかけない。けれども、それではペースが上がらないから「接近戦」になる可能性が高い。



残念ながら今回のグランプリも、基本的には出たなり・行ったなりのレースが大半でした。特にこの夏のレースはひどかったですね。0ハンの選手の試走と最重ハンの選手の試走が同じとか、枠なりで着が決まるとか。正直、ハンデ制の意味がなくなってきている。

もちろん夏場の傾向は今に始まったことではないですが、今年は特に顕著だったと思います。ただ当然と言えば当然です。同じエンジン、同じタイヤ、同じフレーム等、本来ならハンデが付いている方がおかしい。けれどそれではギャンブルとして成り立たない。

今のオートレースを一言で表現するとすれば、私はこう言います。
「オートの競艇化」
競艇に詳しい人はわかると思いますが、基本的には1周回の1コーナー勝負ですから、そこを先頭で通過した船が1着になる。転覆でもない限り変わることはない。オートはそこまでではないにしても、抜きつ抜かれつの競争がどんどん減ってきているのは間違いない。

今の若い選手たちの大半はコースを大きく回り、その加速を活かして抜いてゆくというスタイルです。グリップを絞ると立ち上がりのパワーが少ないので、少しでも速く走りたいがためにそういう選択をするのは仕方がありません。しかし、大きく回るとうことは、それだけタイヤの接地面積も広く、加速すればするほど負担が大きくなるのは言うまでもありません。

だからでしょうね、成績が安定しないのは。当然です。タイヤがどれだけ持つか走ってみなければわからないのですから。選手もわからないのだから、車券を買う我々はもっとわかりません(笑)。


21世紀のセアの申し子は永井大介選手なのでしょうね。要するに、今のセアの特徴を最大限生かした理想的な走法をしている、あるいは生み出したという意味で。ですから、他の選手も含めて今の走法を否定するつもりはありません。与えられたマシンと環境で、如何にして速く走るかを考えた末の結果ですし、本来レーサーというのはそういうものですから。

では、そういう現状を踏まえた上で考えなければいけないでしょう。
「面白いオートレースとは」「車券を買いたくなるレースとは」

私は今回の準決勝は面白かったです。9レースも2.3着は接戦でしたからね。8周回もあるのに、2.3周回で大勢が決まってしまうのは味気ないものです。そういう意味では今回の準決勝にヒントがあるとは思いませんか?
もう一つ付け加えるなら昨年のスーパースター戦です。タイヤが支給されたことによって混戦になったこと思い出してください。面白くなかったですか?


私が思い描いているオートレースがあります。次回に書くつもりでいますが、その前提として今のオートレースを、もう一度考えてみたのが今回の主旨です。
そして少し心配しているのが、15年度の4月からタイヤを変更するらしい情報です。選手会のホームページでは、もっと安定度の高いものを、という表現になっていますが、要は滑りにくくしたいということでしょう。

でも、どうなのでしょう。以前の改良で高速化が増して、安全性が疑問視されたから今のタイヤになったのでは?それに今以上に出たなり・行ったなりのレースが増えるのでは?

オートレースはタイムを競うものではないはずです。誰が1着・2着になるかを争うもののはずです。そして安全面を担保しながら前を走っているバイクを抜いてゆく。私たち観客は、そういうレースに熱狂し、車券に夢を託すのではないでしょうか。



追記
王者が少し心配です。無難にまとめてはいますが、抽象的ですみませんが、なんか迫力がないというか、キレがないですね。バイクが進んで行かないように見えます。機力的な問題なら良いのですが、肉体的な問題ではないことを願うばかりです。

コメント(2)

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浜松の風

今回の青山選手の走り方には聊か疑問符が幾つが付きますよね。
他所に書いたことです王者の顔がやつれている事が気になります。
体調面がベストではないと思っています
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akira

はじめまして、いつも拝見させて頂いてます。緻密な分析、読んでいてとても面白い&素晴らしいです。これからも楽しみにしていますので、よろしくお願いします。\(^o^)/
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