みなさん、こんばんは。
久留米記念中野カップ最終日でしたが、
とても決勝戦の予想に意気込める精神状態ではありませんでした。

選手会脱退騒動をおこし、自粛欠場勧告を受けていた選手達への「処分軽減」が決定し、
首謀者と見られる長塚以外の選手達は、８月からレースに復帰するそうです。

３ヶ月。
彼らにとっては、
「落車で怪我をしての欠場」
「累積失格点による斡旋停止」
ぐらいの戦線離脱ですむわけです。

甘い。

いかにも甘い！！！

軽減により、処分が甘くなったのはもちろん、
「このままでは、売上が下がるから、人気選手達を早く戻さないと」
という、施行者、関係者、選手会の考えも甘過ぎます。

私の周りにも、
「自粛欠場組が戻るまで、車券は買わない」
といった人が居ることは事実ですし、
Ｇ１をはじめＦ１まで、メンバーの格落ち感は禁じ得ませんでした。

私は問いたい。
「こうなるのは、わかってたことでしょう？」

さらに問いたい。
「それらを覚悟の上で、『新しいシーン』を作るんじゃなかったの？」

「悪さした選手達は、処分しないわけにはいかないから処分するけど、その間は、残る選手達をテキトーに走らせて、処分明けに人気選手達が帰ってくるのを、ボヤボヤしながらひたすら待つ」
という考えだったのでしょうか？

それならば、よかったですね、処分を軽減できて。
それだけ早く、人気選手達が戻ってくるのですから。

私は、競輪界に過度な期待をしてしまっておりました。
自分が情けなくなるぐらい、過大評価しておりました。

逆に言えば、今回の決定で、競輪界に大きく失望しました。

彼らが戻ってくれば、処分に反対だったファン達も戻ってくるでしょう。
売上も、前年並みになるでしょう。

前年並みで満足ならば、それでもいい。

ほとんどの競輪場が赤字収支で、廃止を検討せざるを得なかった前年並みで、よしとするなら。

はっきり申しあげて、
同じような選手達が、同じようなレースをしていても、現状維持が精一杯で、いくらファンサービスに力を入れようと、イメージキャラクターに美人タレントを起用しようと、競輪人気（当然売上も）が上がることはありません。

競輪は、瀕死の状態だったんです。
悪さした選手達への処分を軽減してまで、しようとしているのは、
治療的効果の望めない、
ただの延命措置。

副作用や手術ミスによる、症状の悪化（最悪、死亡）のリスクを覚悟で、
思いきった治療をするのではなかったのですか？
また、今回は、そのチャンスではなかったのですか？

延命措置に、まったくリスクがなく、半永久的に延命できるのであれば、
それをチョイスすることは間違いではないでしょう。
しかし、延命措置にも、
「自然治癒力の減退」（選手や施行者、関係者の意識が変わらなくなる）
というリスクがつきまとうのです。

売上減少ばかりが取り沙汰される高松宮記念杯ですが、
決勝の、唯一のタイトルホルダー本命浅井に、タイトルを取るだけの力をつけてきた岩津、盟友脇本との「鉄の近畿結束」で稲川が挑むというレースは、
「新しい競輪」を感じさせる素晴らしい物でしたし、
中継番組も、ＭＣ、辛口コメントで人気の坂上忍氏の、
「中野さん、今回の決勝のメンツ、面白そうじゃないですか」
というコメントから入り、
「競輪スゲーなぁ」
「脇本選手は、勝てなかったけど、自分のレースをした結果だから。
あれが脇本選手のスタイルだから」
「稲川さん、グランプリは稲川さんから買いますから」
といった、ありがたい物までいただき、
新たな競輪ファン獲得につながりそうな内容でした。

何を焦って、延命措置に走る必要があるのか！！！！！

さらに、自粛欠場組不在の間こそ、「天下人」としての活躍、「新しい競輪界の象徴」となることを期待していた
深谷。

久留米記念で、初日、二日目を快勝しながら、準決勝で敗退。

なにやってんの？？？
前にも書きましたが、
「天下人」という存在は、「負けてはいけない時は、負けない」ものなのです。
準決勝は、大塚―地元の牧にズブズブ喰らって三着……ぐらいまでは許されるとしても、
絶対に優出を逃してはいけないレースだったんです。
なぜなら決勝は、戦前から深谷―浅井のＳＳコンビに、地元九州勢が挑むという図式を、多くのファンが望んでいたから。

深谷があんな様子では、
自粛欠場組の早期復帰を望むファンの気持ちも、無理ありません。
抜けた選手達の穴埋めができておりませんから。

情けない。
とにかく情けない。

昨年末のグランプリで、長塚が関東結束を提唱したくせに、平原、後閑をしたがえて、捌きの競走をするでもなく、自力で発進するでもない大凡走した挙げ句、自分だけ三着に流れ込んだのを見た時以来、
久しぶりに競輪が嫌いになりました。

どうせ車券はたいして当たりませんし、
無理やり勝負権を捻出してまで、打つ価値があるのかと、思ってしまいます。

久留米記念中野カップは、地元坂本の優勝？
中川が逃げて、別線はなんにもしないで坂本―大塚の抜け出し？
逃げた中川が三着の九州ワンツースリー？

しらけました。
レース後は、
「あっそう」と、冷笑するしかありませんでした。

オートレースファンに転向しようかしら。

ＤＪトミーさんのコラムを拝見してますと、なんだか面白そうですもんね、オートレース。

実は一度川口オートに行って、わけのわからないうちに２～３万負けて、
「なんだこりゃあ！！！競輪と全然違うじゃねぇか。オートレースなんて、二度とやるか！！！」
ってなったんですけどね（笑）

競輪界の大ギア規制と、ドーピング規制でも始まって、新しい、魅力的な競輪に生まれ変わることを期待しながら、
何の思い入れも無い状態で、ただ利益を追求するような車券の買い方をするしかなさそうです。

なんか燃えないなぁ、競輪。

では、また。