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金子真也とダービー(後編)

2014/03/14 19:46 閲覧数(1561)
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前回の続きです。

金子真也とダービー(前編)はこちら
http://gamboo.jp/column/view/_/entry/--1dfdb750a60c4822b0d80cf21aa723c1


-リサーチしているのですね。

気になった選手が、どういう練習しているか。どういうものを使っているのか・・・
セッティングでもクランクの長さをどうしているのかとか、後はチェーンのこと、シューズのことetc・・・
少しでも気になったら細かく聞きます。
自分がやってきたことや、知っている情報だけでは強くなれません。今は情報社会だから、どんなトレーニングをしているのか、いろんな情報を集めていかないと、生き残れないですよね。


-年下、後輩の選手でも話を聞きに行ったりしますか?

します。気になる選手は聞きにいきます。どの選手も、みんな、考えながらやっていますし。
あとは、乗り方を見て、どういう体の使い方をしているのかを聞いて、それを自分の乗り方と比較して取り入れています。


-ほかの選手を見ていて、金子選手の好きなフォームってあります?

あります。ああいう風に乗りたいなあ、きれいだよなあ。でもタイプが違うのだなあと(笑)
点数、強さに関係なく、「この選手、いい選手だよなあ」と思うことはよくあります。


-話を聞きながら思ったのですが、今のランクより、より上を目指していくためには、自身のやり方を変えて行く必要があるわけですね。

現状に満足しないように、自分の感触がいいだけで終わらないようにしないといけないと思っています。


-レースになると、相手がいるわけじゃないですか。その相手より相対的に上にいかないと、最終的にトップに立てない。

感じが悪いのに、レースでは快勝しているのに、感触が悪い。ならば、その悪い部分をよくしていけば、あと、一踏み、二踏みできたのではないか。余裕ができたのではないか。巻き返すときの反応が早かったのではないかと考えます。


-セッティングのことですが、サドルの高さなども、ミリで調整したりするわけですよね。

サドルに限らず、他の部分も物差しでは、はかれない、わずかな違いで調整しています。
cm単位の調整になると、ガラッと変わります。ほかの選手の自転車を乗っているような感覚です。
ぎりぎりのところでやっているのですよね。
物を持つにしても、体を近づけて物を持つのと、遠くから腕を伸ばして持つのと、重さが違うじゃないですか。
一番力が入るところと、入りすぎて力んでしまうところとを探りながら、一番いいところにもっていくわけです。
ハンドルを握る部分も、自分の手に当たる部分を変えてみようとか。見直そう、よくしていこうとすると、やることがいっぱいあります。


-今、いろいろ話題になる、ギヤ比を変えるとなると、けっこう大きな作業になりますよね。

僕は、ギヤを変えるとなると、セッティングもすべて見直します。


-さて、(手元の資料を見ながら)ネガティブネタをもう一つ繰り出します(笑) 金子選手、今年まだ未勝利。

そうなのです。去年は、やってきたことが、軌道に乗ったのです。
それで、去年の競輪祭(小倉)の時に、ステップアップを目指して、セッティングや体の使い方など、いろいろ変えたのです。
先行選手の動き、踏んだりやめたりに対応できて、感触よかったので、しばらく我慢してやろうと。


-結果が出るだろうと。それから2,3か月たって・・・

見事に4点落としました(笑)


-気がついたら近況4ヶ月で103点、104点(3月9日現在で今期103.42、近況4ヶ月104.47)

チャレンジしてみないと、良くなるかどうかわからないので・・・
ただ、この2か月で、良いところと、悪いところがわかったので、全日本選抜から、また色々見直したのです。
元のセッティングや体の使い方と、新しく変えたセッティング、体の使い方の中間くらい。いいところ取りをしようと思ったのです。
やってきたことの感触は悪くはないけど、点数落とすと位置もなくなるので・・・


-このあたりでテコ入れしていこうと。

このままでは、ズルズルいくと落ちていくだけなので、変えていかないと、と思っています。
トップクラスの選手は、よりよくしていこう、より強くなろうと、細かいところを研究していて、やはり自分もトップクラスで戦い続けたいので、その努力は怠ってはいけないと思うのです。もし努力をしなくなったら、それで終わってしまいます。


-最後に、6年ぶりのダービー。金子選手の意気込みを聞かせてください。

意気込むといいことがないので・・・(笑)普段通りに近い気持ちで臨みます。
一度歯車狂うと、展開も位置も悪くなるので、まずは展開を呼び込みたいですよね。
今の脚は悪くないと思っています。どのレースでもワンチャンスは必ずあるとおもっています。それを絶対逃さないようにしたいです。


(終わり)


実は、私と金子選手は同学年(昭和47年度生まれ)でして・・・この取材の後に厄年の話などなどで盛り上がりました(笑)

協力してくださった金子選手をはじめ、群馬選手会の皆さんに感謝しつつ、群馬選手のダービーでの活躍を祈りながら応援します。がんばれっ!

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