みなさん、おはようございます。
いよいよ今日から、グランプリシリーズの開幕ですね。
今年も例年通り、ガールズやヤングには手を出さず、グランプリ一本に照準を絞っていこうと思います。

グランプリ出場メンバーの前検日記者会見があり、近畿は予想通り、兄―弟―稲川の並びに決まったようです。
まあ、そうでしょうね（ニヤリ）
各選手のコメントを見ましても、思惑は、私がにらんだ通り。
なんとなく、車券的中に流れが向かっている感じがしております（グッシッシ）

過去に何度も一発やらかしてきたグランプリですが、
今年は、やらかした年と同じくらい……いや、それ以上の手応えがあります。
普段のレースですと、この感覚、８割方勘違いなのですが、
グランプリに関しては、
この感覚がある時は、たいてい大丈夫。
全国１～２人の、
「グランプリは、店長（座長）の予想に乗ってみるか」
という方々、
ご安心ください（ニヤリ）

勢い的には、もう予想と買い目の発表にいきたいぐらいですが、
残るグランプリ出場選手三名をぶった斬ってからにいたします。

７ 平原康多（埼玉）
関東の若頭平原は、今年最後のＧ１競輪祭を優勝し、滑り込みでグランプリ出場権を獲得。
競輪祭優勝が、武田の打鐘先行を利して、番手からの追い込み勝ちだったこともあり、
「武田への恩返し」的に、捨て身で駆けるのかどうかに注目が集まります。
ただでさえ後ろが、実力ナンバーワンの武田。
捨て身でなくとも、先行したら、よほど後ろがもつれない限り、自身の優勝はありません。
前を回る以上、最低でも
「後ろにもチャンスがあるような仕掛け」
をする責任がありますし（去年の茨城の某選手は、そう思ってなかったようですが）、
これまでＧ１決勝の舞台では、平原―武田で回って武田の優勝、武田―平原で回って平原の優勝を何度も決めていますので、
積極的な仕掛けを心掛けていることは間違いないでしょう。
ただ、普段ほとんど先行していない平原が、深谷や、目標不在の時は意外と先行することも多い村上を相手に、最高峰レースで抑え先行できるのでしょうか。
できないと思います。
逆に考えれば、どうしても先行しようと思えば、それこそ捨て身のカマシ先行しかないということです。
自粛欠場期間があり、
「グランプリの舞台に立てるだけで充分。武田さんか神山さんが勝ってくれれば、自分は何着でもいい」
という気持ちでいるのかどうか。
もしそうならば、平原が勝つことは（三着以内に入ることも）非常に難しいと言わざるを得ません。
「自分が勝つようなレースをすれば、後ろの武田さんや神山さんにもチャンスがある」
と考え、平原得意の、
「捌いて良い位置を確保して、そこからの捲り」
という戦法をチョイスした場合のみ、優勝争いに加われるでしょう。
去年、武田親分、神山会長不在で赤っ恥をさらしてしまった関東一家。
今年は二段駆けを決めて、恥をそそげるか。
全ては平原の腹次第。


８ 神山雄一郎（栃木）
「輪界のレジェンド」、「競輪の神様」神山雄一郎が、グランプリの舞台に戻ってきてくれました。
４年連続二着を経験するなど、グランドスラマー神山が、どうしても獲れないのが、このグランプリ。
自身はもちろん、
神山、吉岡、東西両横綱時代以前を知る競輪ファンの多くが、優勝を熱望していることでしょう。
神山が競輪界で成し遂げてきた偉業の数々は、
スキージャンプのレジェンド葛西どころではありませんし、年齢、脚力に合わせて「先行捲り」、「自在」、「追い込み」と、戦法をシフトさせてきて、その全てで頂点を獲ってきた選手は、
「Mr.競輪中野浩一」、「怪物滝澤」が、かろうじて該当するぐらいで、真にあてはまるのは、この神山雄一郎だけです。
芸能界に置き換えて考えますと、
ナンバーワンアイドル歌手として活躍した人が、本格派ミュージシャンとして成功し、その後、役者となって映画の主演俳優を務め続けているようなものです。
そんな人は居ませんでしょう？
正直、我々古くからの競輪ファンからしますと、「レジェンド」や「神様」などの称号では、安っぽくて物足りないほどです。
そんな神山ですから、唯一縁の無いグランプリを獲らせてあげたい、獲ってもらいたいと願うファンが多いことは当然…いや、必然と言えるでしょう。
今回は、平原―武田という頼もしい若い衆が前で奮闘しますので、神山が
「おう。二人ともご苦労だったのお」
と、貫禄の優勝を決めることも充分可能。
追い込みに戦法をシフトしてからでは、今が一番充実しています。
神山が優勝するパターンは、
「平原が打鐘から一気にカマシ先行し、武田が早めの番手捲り、神山の抜け出し」
と、思っておられる方が多いでしょう。
しかし私は異を唱えたい。
前回、岩津の項で書きましたが、平原―武田―神山で主導権を取り、武田の二段駆け体勢になった場合、岩津が４番手に乗っていき、勝負所で内に潜り込んでくる確率が高く、神山は捌かれてしまうか、捌くのに脚を使い、武田を追えない、あるいは、追走できても直線で抜け出す脚が残っていないと見ます。
岩津が潜ってこなくても、別線の巻き返しは必ず神山の横までは来ますので、ブロックで脚を使ってしまうか、２センターから直線にかけて、踏み場が無くなってしまいそう。
優勝するのはズバリ、
平原が先行できない、あるいは、平原の番手で誰かが粘る展開になり、武田が自力捲るも外にふくれて不発、スピードもらった神山の中バンク強襲……というパターン。
ですから、神山の頭で車券を狙う場合は、展開的にも配当的にも、二着には武田以外がオススメと申し上げておきます。
とはいえ、神山頭で勝負するのに、武田の二着（三着全でも７点）だけをケチッて取りっぱぐれますと切ないので、
「武田の二着が無さそうだからこその、神山―全―全」
というスタンスがベストでしょう。


９ 稲川翔（大阪）
地元大阪から唯一の出場は、初出場となる若武者（荒武者）稲川。
やり過ぎなぐらいの横の捌きは強烈で、縦にもキッチリ伸びてきます。
できることならば、万全のコンディションで臨ませてあげたかったのですが、長欠復帰後のレースを見る限り、とても万全とは言えず、
「地元の意地」、「この一走で燃え尽きてもかまわない」
といった、精神面に期待するしかないでしょう。
近畿の並びがはっきりせず、勝つパターンを挙げるのが難しいですが、
僅差の勝負になることが多いグランプリ。
最後にものをいうのは、なんだかんだ「気合い」。
一世一代の晴れ舞台で、根性の一発を見せられるか。
競輪ではよく、「地元三割増し」と言われます。
コンディションの不安は、増す三割で補えるはず。
近畿の総大将村上兄が、地元稲川をないがしろにするような作戦を立てるはずはありません。
必ず見せ場は用意されます。
今後、「グランプリに関しては、地元五割増し」
と言われるような活躍に期待します。
正直、車券の軸にはできませんが、ＢＯＸフルスイングする私にとりましては、配当的にも
「軸の二人と、稲川の絡みで決まって欲しい」
と、思っている存在です。
稲川が優勝した高松宮記念杯の車券を取らせてもらいましたので余計に。


以上、三回にわたって、出場９選手をぶった斬ってまいりました。

予想にブレは一切ありません。
なんらかのアクシデントで、出場選手の変更でも無い限り、予想も買い目もそのままいきます。
ギア倍数の当日変更も気にしません。
売っているなら、今買ってしまいたいぐらいです。
あ、金が無いわ（笑）

次回はいよいよ、私の展開予想と、買い目の発表となります。
３０日が待ち遠しくて、ソワソワしてきました。
なにせ、取れそうですから（グッシッシ）

では、また。