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田中茂・浦田両選手に感謝です。

2015/04/01 11:00 閲覧数(1971)
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久しぶりに「本物」のオートレースを見せてもらいました。
飯塚・優勝戦。3.28の茂選手と3.31の浦田選手の一騎打ちでしたが、良走路であっても直前の小雨でどうなるかと思いましたが、両選手は本当にお見事でした。

昔からオートでは両雄並び立たずとよく言われます。2人の選手に人気が二分した場合、不思議とその2連複にならないことが多い。特に優勝戦などで。
その理由は片方の展開が恵まれると、もう片方が後手を踏むことが多いからです。レースである以上仕方ありません。ですから茂選手のSが遅れた時は、これは浦田選手に展開が向くと思いました。しかし良い意味で私の予想が外れました。

2周回のバックでかなり強引に突っ込んだ茂選手。しかし浦田選手がすぐに抜き返す。
そしてドラマは4周回のバックで始まります。
4周回の3コーナーで先頭にいた松永選手(頑張ってました)をインから捌く浦田選手。しかし茂選手は外から捲る。彼には珍しいことですが、その選択は正しいと思いました。なぜなら、もし同じようにインから捌いたら、立ち上がりの遅いセアでは追いつかない可能性があるからです。けれども茂選手は、ただ追いつくというよりも、あの時点で抜きにいっていたのではないでしょうか。その選択の正しさが5周目のホームで証明されます。しかし浦田選手もさすが。インには入られましたが2コーナー立ち上がりまで完全に抑え付けました。けれども茂選手も引かない。そこから約半周、内と外での併走が始まりました。
6周回に入るとエンジンとタイヤの差が出たようです。浦田選手のタイヤはもう終わっていましたね。

上り時計としては平凡でしたが、茂選手に復活のきざしが見えるレースでした。捌きでは3本の指に入る選手です。長く不調でしたが、こういう選手の復活は嬉しい限りです。

もし浦田選手が万全だったら、おそらくもう1周バトル見ることができたでしょう。でも贅沢は言いません。今のセアではこれが限界だと思うからです。

トライアンフ全盛期で単気筒があった時代は、二気筒と単気筒のバイクが2周回ぐらい併走するという場面は珍しくありませんでした。厳密に言うと併走ではなく、直線では二気筒車が先行し、コーナーで単気筒車が追いつくという状態です。660ccのバイクではコーナーでは減速しなければなりません。しかし単気筒車はコースを大きく走る分、コーナーで追いつくことができたのです。ですから気の強い選手は単気筒車でも競りかけてくるので、けっこうハラハラドキドキしたものです。まぁだいたいは二気筒車が勝つのですが、中には下手な選手もいたので捲られることも時々ありました。その頃に単気筒車を乗った選手は、おそらくイン走法があまり得意ではなかったのでしょう。当時はそういう走法を「外角走法」と表現しました。この言葉を知っている人はかなりのベテランでしょうね(笑)。


抜く技術を持った選手同士の競り合いは面白いですね。何よりも浦田選手の引かない走りは当時の様子を思い出しました。もちろん併走するにはかなりの技術が必要ですから、全部の選手に望むつもりはないですが、ここ最近単調なレースが続いたので嬉しかったです。
だから圭一郎クンの将来性には期待が持てるのです。2級車の時にインから捌かれても、彼は引かないというか、何とかして付いて行こうとするレースを何度も見せてくれました。これこそオートレーサーの原点ですよね。

それにしても田中茂・浦田両選手には感謝です。こういうレースをしてくれると車券は二の次になります・・・・、嘘ですが(笑)。

ところで梅内選手が船橋市議選に立候補を表明しました。私は船橋市民ではありませんが、千葉県民として何ができるか思案してみたいと思います。

コメント(5)

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神の虎

浦田選手、茂選手の兄弟弟子間のお互いの信頼感(技術的な)があるからこそのバトルだなと思いました。
浦田選手が差された時にアウトで一歩も惹かずにかぶせに行けたのは茂選手の技術を信じていたからこそかとおもいます。
ヒヤヒヤドキドキないいレースでしたね。
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カイト

そう言えば兄弟弟子でしたね、忘れてました(笑)。同期だとバトルが出やすいように、指摘通り信頼関係は大切です。
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神の虎

やはりきわどい勝負に出れるのは相手の技術も大切ということですね。
茂選手がコントロールできなければ落車になってもおかしくないシーンでした。
二人の技術とハートにに感動ですね。
川口勢では兄弟子のインコースに無理やりねじ込む姿が想像できませんからね(悲)
やはり王国飯塚!勝負は勝負!終わればまた兄弟!スポーツマンシップを感じました!
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イナズマナデシコ

山陽で、二気筒で主力だった、宮地良選手が、突然単気筒に乗り替わったのを未だに覚えています。宮地選手のレースが好きでした。彼は現役の選手のまま亡くなったので思いは残っています。
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カイト

ずいぶん渋い選手の名前が出てきました。確かに覚えていますが、どたいらかというと狙いづらかったイメージです。でも昔から山陽は個性的な選手が多かった。宮地良選手は買い続けていれば、必ず穴を出してくれた典型的な選手だったような気がします。
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