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川崎記念

2017/04/11 7:28 閲覧数(1330)
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みなさんこんにちはm(__)m
新年度一発目のヤマコロジーです

今回は香港からお届けいたします。
なぜにHONG-KONG?
旅行ではありません。
UCIトラック世界選手権大会に来ています。

しかし、今日(4月10日)は、まだ始まっていません。
開幕は12日。
前々入りです(+_+)
この大会は、また後日報告させてもらいます。

今、この原稿を書いている時点で、競輪界初の試みであるGⅢナイター、
川崎記念競輪は3日目を終わりました。

地元の郡司浩平には、高松ウィナーズカップを優勝して凱旋レースとなるこの記念競輪、
しっかり決勝に勝ち上がってきました。
郡司と言えば、父盛男さん(50期)もまだ現役で頑張っています。
高松の優勝インタビューで
「お父さん、やったよ!」
と息子に言われ、最高に幸せだったと思います。

私も現役時代、
父親と母親がそろって生涯一度だけレースを観戦しにきてくれたことがありました。
平塚競輪場で行われた「ケイリングランプリ2011」です。
この時、2009、2010年と2年連続賞金ランキング10位で終わり、
やっとの思いでGP出場を決めました。
実に12年ぶりのことで、
私も「GP出場は最後かな…」
と思うところもあり、両親を招待しました。
父親は、その年に身体を悪くして入退院を繰り返していましたが、
車いすに乗って観戦しに来てくれました。

この年は、GⅠの決勝で最終4コーナー番手を3回回ってすべて2着。
自分自身が、優勝する脚力がもうないというのは自覚していましたが、
結果は、なんと優勝。
ゴールした瞬間、
「神様っているんだな…」
と思いました。

そしてひと通り表彰式が終わり、
関係者のレセプションに参加した時、初めて両親と対面しました。
威厳があり、小さい時から怖かった父が、あんなに大きかった父が顔をくしゃくしゃにして泣きながら
「よかった、よかった」
と、私の腕を掴んできたのです。

父は、みなさんご存知のように競輪選手でした。
名もない弱い選手でしたが、
面倒見がよく、私がプロになってからもいつも練習に付き合ってくれました。
私よりGⅠやGPの重みを知っていたと思います。
そんな父に、私や富生のGⅠ優勝などを見せることができて本当に親孝行ができたと思います。
これは、どれだけのことか、
私の息子が競輪選手を目指すまで分かりませんでした。

引退セレモニーの時は、病院を抜け出して今にも死にそうな顔で見てくれていました。
それを見届けて、父はすぐに亡くなりました。
その当時は、もっと話せばよかったとか、優しくすればよかったとか思いましたが、
今は、父親の気持ちが分かるようになり、
最高の親孝行ができたと思っています。

多分、同じ気持ちで盛男さんは見ていたことでしょう。
郡司浩平のビッグ初制覇は、どんな事よりも最高の親孝行でした。
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