ブログ

21世紀のオートレースのために

2014/08/18 5:54 閲覧数(2092)
このブログを違反通報します
違反通報のフォーム画面へ移動します。
先日、船橋オートレース場の廃止について書きましたが、少し無責任な部分があったなと思い、改めて書き加えます。

オートレースは「小型自動車競走法」という法律で全てが規定されています。例えば施行者の指定や、JKAのような団体は1つしか作れないなど。この点は私も認識不足で、施行権を民間に取り戻すことなど、この法律の内容を見れば生易しいことではないことが理解できます。

結論から言えば、1つの法律を廃止して別の法律を作る必要があり、改正などではカバーできない可能性が高い。とすると、まず賛同する政治家がある程度必要で、仮に集まったとしても審議等があり、全てがとんとん拍子に進んだとしても早くても2・3年はかかる作業です。まぁ、今の政治状況ではかなり難しいでしょう。

公営競技の全てが売り上げの2割から3割を自動的に吸い上げられ、さらに各振興団体を通じて様々な業界に補助金を支出しています。要するに一般的な法人と違って、簡単に言えば、それらを一種の税金として相当な額を納めていることになるのです。社会貢献度について考えれば、たかがギャンブルと眉をひそめられる理由はないはずです。もちろんギャンブル依存症などの負の部分があることも事実ですが、それらを差し引いても、自治体の財政に貢献していないという理由で廃止にするのは、社会に対する他の貢献度を考えれば筋違いではないでしょうか。

各公営競技の法律では自治体の財政に貢献することが実施理由として明記されています(中央競馬会は国庫に納めている)。そうなのです。続けるのも廃止するのも大義名分はこれ一つ。さらには船橋市の、このまま行けば税金を投入せざるを得ないという見解に対して、森田知事の「税金を投入するのはいかがなものか・・・」

一見もっともらしい意見に見えます。しかし、今までオートレースを支えてきたのは誰でしょうか?
船橋市の職員の給料から補助をしたことがあったでしょうか。
市長や知事の給料を削ってオートレースに投入したことがあったでしょうか。
違いますよね。その全ては私も含めた、ただのオートレースファンが汗を掻いて得たお金のはずです。今まで散々使っておいて売上げが落ちたら、廃止するのはお金を使わないおまえらが悪いんだという態度。

皆さん、腹が立ちませんか?施行する能力がないなら廃止云々言う前に、施行する力と能力がある者を探すのが順序だと思いませんか。なぜなら、オートレースは選手とファンの物だからです。

JKAとオートレース振興協会には、施行について関与が認められていないので、この件について何もできないのは理解できます。しかし、自治体の施行が時代にそぐわないことは明らかになっているのですから、少なくとも法律を変える交渉を監督官庁にするぐらいはしても良いと思うのですが。けれども「小型自動車競走法」を詳しく見ると、そのような役員は監督官庁に睨まれて辞めさせられる構造になっていますけどね。

ホントにこの国は筋の通らないことが多いですね。これだけ公営競技を法律でがんじがらめにしながら、一方ではカジノを民間業者にやらせる法律を作ろうしている。そしてそれに賛同する政治家と財界。カジノを作るべきかどうか国民投票をやるべきだと思いますが。


さて、オートレースファンができることは何でしょう。

冷静に見れば、廃止を撤回させることは相当難しいと思います。けれども、やる気のない自治体を翻意させることにそもそも意味があるのでしょうか。さらには、そのようなことにエネルギーを費やすこと自体が無駄に思えます。

もちろん署名活動に意味がないとは言いません。今考えられる唯一の手段であることは間違いないですが、これだけでは効果が薄いと考えています。

そこで選手会に提案します。署名だけではなくファンミーティングを開いてはどうですか?小さい会場で構わないですから、そこでファンの様々な意見を拾い上げてください。同時に募金活動も行い、存続のために必要な人材を雇う資金にしてください。

なぜ、このような提案をするかと言うと、選手とファンの結束の強さを見せつけること。これが最も大事です。これは廃止を考えている他の自治体への強烈なアピールになります。しかもその光景を見ている人々が必ずいます。それは一定の売上げが上がるという証拠にもなり、そこにビジネスチャンスを見出す人がいるはずです。

オート・競艇・競輪と地方競馬。来場する客の平均年齢はおそらく高いでしょう。選手たちは、まず自分の同世代の人々に対して周囲の人間関係から訴えるべきです。特に20代・30代の選手は自らの未来に繫がることなのだから、同世代の人々に支持されないものに将来はありません。

前回も書きましたが、選手たちだけでは船橋だけではなく、オートレースそのものが存続できなくなる可能性が高いでしょう。しかし、選手とファンの一体感を持つことができれば、21世紀にもオートレースが存在できる意義を見出すことができるのではと私は思っています。


伊勢崎ムーンライトは白熱したレースが多かったと思います。やはり危機感の表れなのでしょう。特にS級上位者にそれを感じました。選手にできることは開催時のレースに全力を傾けること。開催のない時はファンとできるだけ交流してほしいです。もちろんプライベートも大切にしてください。

永井大介船橋支部長に一言。インタビューなどを聞いているとあなたの賢さを感じます。ただ闘うときは戦術が必要ですよ。どんな戦術が有効なのか、あなたなら理解していると願っています。
  • コメントする
  • 読者になる

コメント(0)

投稿する
※コメント投稿後は編集・削除が行えません。投稿前に内容をよくご確認ください。
※コメントは承認制の場合があります。管理側で内容を確認するため、反映に時間がかかる場合があります。

Gambooでは、人が嫌がるような発言、著作者の許諾のない文章の投稿、公序良俗に反する投稿等を禁止させていただいております。禁止行為が確認された場合、予告なく削除、コミュニティ機能の利用制限、退会等の処理をさせていただくことがありますのであらかじめご了承ください。
コミュニティのご利用ガイドライン
TOPへ