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船橋オートレース場廃止について

2014/08/14 3:17 閲覧数(4910)
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8月13日付東京新聞・千葉中央版に船橋オートの廃止表明の記事が載っていました。

私個人の感想は、来るべきものが来たというのが正直な思いです。レース場に隣接されていた人口スキー場が不動産業者に売買された時から、廃止は既定路線だと思っていました。

ちなみに行ったことがある人ならわかると思いますが、船橋オート場一帯というのはかなり珍しい地域と言えます。オートレース場・競馬場、そしてららぽーと。昔は船橋ヘルスセンターでした。

要するに昔からこの辺りは、湾岸地域の娯楽の集合体だったのです。時代と共にその姿は変遷しましたが、抜群のアクセスと利便性は他にはないものでした。もし、本当に優れた政治家がいれば、この地域を大人のテーマパークとでもいうような、ある意味ラスベガスのように変貌させることも可能だったと思います。

夢物語のような話ですが、ぜひ比べてみてほしいのです。ショッピングモールとマンションだけの街と、オートレース場や競馬場があり、モール以外に遊園地やレストラン街もある。そして、それらにはナイター設備が完備されている。その辺り一帯に居住する人はいないので、深夜まで楽しめることができる。治安面は派出所以外に私服警官が秘かに配置されている(実際ラスベガスはそうらしいです)。

なんてね、もし私が市長や知事だったら(ありえないことですが)、バブル崩壊をチャンスと考えてチャレンジしたでしょう(笑)。


さて本題ですが、もう古くから言われていることですが、公務員が賭博事業に関わるべきではないというのに私は同調します。昭和20年代や高度成長期前半で、地方自治体の財政に寄与するということなら意味がありましたが、その役割は既に終わっているのです。ですからオートレースに限らず、全ての公営競技から役人又は元役人は退場してほしいのです。それだけで公営競技は格段に良くなるでしょう。

では公の役割とは何か?上記のようになるということは全て民営になることです。そこで必要になるのは、不正監視・調査・告発・罰則でしょう。これこそ公正と平等という意味で公が行うべきことだと思います。

けれども全ての責任は地方自治体のみにあるのでしょうか。私は違うと思います。最も大きな責任は協会でしょう。

ここ10年、1人の観客としてオートレースを観てきましたが、以前も書きましたが、協会の人々の大半はオートレースを嫌っているとしか思えない、早く無くなってほしいと願っているのでは、と考えざるを得ません。

くどくど書く気はありませんが、一言で表現するなら、今回のケースでも何かしましたか?

まぁ天下りの人がどれだけいるかは知りませんが、そもそも期待する方が間違いですが・・・。


では、どうするか?
正直言って、船橋市・千葉県は撤回しないでしょう。とすれば、現在の法律では他の自治体が名乗り出ない限り存続はできない。そこで私が注目しているのは、この秋にでも国会に提出が噂されている、いわゆるカジノ法案です。

これは完全な民営で、その収益から税金を納めさせようとしています。色々と物議は呼んでいますが、もしこの法案が成立すると、法律の公正性および平等性に疑義が生じてしまいます。現法では民間での賭博事業は認めていません。とするとカジノは認めて、いわゆる公営競技は認めないということになると、法律の整合性が問われることになります。

まぁ、おそらく取って付けたような理由にするのでしょうが、果してどうなるか。


選手会の皆さん、どうですか?ここを突破口にしませんか?
オートレースに限らず、競艇・競輪・地方競馬の選手や騎手たちが一致団結して地方自治体から民間に施行権を取り戻すのです。もちろん選手たちだけでは無理でしょう。民事再生に強い弁護士とか経営コンサルタント、または企画に優れた人など。要するに今までにないビジネスモデルを提示できるかどうかです。そうすれば協会など必要ありませんし、選手たちも運営に関われる下地もできます。

カジノを民間に認めるなら公営競技にも認めろ、というのは筋が通っていると思うのです。さらに公営競技は既に実績があるので、カジノよりも手を挙げる業者がいるとのではと考えます。


当然オートレースも変わらなければいけません。現状では消えてなくなるのが必然です。このことに関しては、また別の機会で詳しく書きたいと思いますが、簡単にいうと以下の通りです。

まずは選択と集中です。集客力が弱いレース場は閉鎖。
そして発想の転換。現状でのハンデ制はほとんど意味をなしていない。全てオープンにする。さらに6車立てにして車券を買いやすくする。誤解しないでくださいね、当たりやすくではないですよ。

細かいことについてはいずれ書くつもりですが、私が今望むことは、各競技の選手たちが横の連携を図ることです。これは強力な武器になると同時に、その姿を見ればファンは必ずついてゆくでしょう。なぜなら、実際にやっているのは選手たちだからです。


レース場に行くとあまりの老朽化に言葉をなくしてしまいます。現状では、例えば若い女性を連れてゆきたいと思っても、私はとてもその気になりません。彼女や彼らは普段からモール街に行き慣れています。そんな人たちが船橋オートレース場を見てどう感じるか、想像に難しくありません。おそらく二度と来たいとは思わないでしょう。

船橋市の言い訳には呆れますよね。設備改善費が捻出できないって、少しでもそんな気があったの?これこそ取って付けた理由の典型的なものです。

もう一つ。東京新聞の記事に
「暴走族が走っているのと同じくらい不快」という廃止賛成のコメントがありました。これが日本のモーターバイクのイメージなのでしょうね。世界に冠たるホンダというメーカーを有しながら・・・。
協会は一体何をしていたのでしょうか。

付け加えますが、パチンコ・パチスロは賭博じゃないの?と思っている人もいるでしょう。あれは建前では遊技だそうで、その理由は店内で景品を金銭交換していないから、というのが理由です。もっとも、店内での交換を許可する代わりに、その分税金を掛けようとの法案が検討されているようですが。

いずれにしても、アホらしいの一言です。

最後に。
現状はとてつもなく厳しいでしょう。とりあえず船橋選手会の動向に注意して見守るしかないのですが、ファンの1人として何ができるか考えることも必要でしょう。そしてできることは何でもやってみる。

おそらくオートレース界にとってここが転換期になるでしょう。以前にも書きましたが、存在意義を失ったものは、あっという間に消えてなくなります。ファンや選手たちが、その意義を見出せないとオートレースは間違いなく消えてしまうでしょう。そうならないことを強く願っています。
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