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日本選手権競輪

2014/03/24 17:59 閲覧数(1882)
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今日、いよいよ第67回日本選手権競輪の決勝戦を迎える。

今回、いろいろな出来事がありすぎて
一番思い出深いダービーになりそうだ。

まず、このことはみなさんもご承知の通り、
私の盟友でもある、山田裕仁が引退を発表しました。

今の率直な気持ちは、
「これで自分達の時代は終わったなぁ」
と言うこと。

彼とは、非常に濃密な時間を過ごさせてもらった。
一緒によく練習し、よく遊んだ。
今だから言えるが、朝まで飲んで早朝から練習したこともあった。
彼がいなかったら、タイトルも絶対に獲れなかったと断言できる。
それくらい影響を受けた選手だった。

山田裕仁は、神山雄一郎を追いかけていたが、
私は、彼の背中を追い続けていた。

初めて一緒のレースだった時の気持ちは、
今でも鮮明に思い出す。
周回中に前を見ると、
いつも練習で見るお尻なので、
安心感の方が大きかった。

2年連続、
グランプリ、競輪祭、ダービーと優勝し、山田時代も築き上げた。

レースに対する非情なまでの徹し方は、
ホントに手本だった。
プロ野球でいうなら、野村監督や落合博満のような緻密さも持ち合わせていて、
いつも冷静だった。

そんな彼が引退。

盟友という表現より、タッグパートナーという表現がピッタリだったと思う。
今は「お疲れさま」という気持ちしかありません。
次は、何をするか明言してはいないが、
あれほどの選手だ。
第2の人生も、きっと成功を収めるに違いない。


そして、もう一つ。
村上義弘と武田豊樹の活躍が、このダービーのハイライトと言ってもいいだろう。

まずは村上義弘。
2次予選で魅せた、魂の走り。
見る者の心に突き刺さり、揺さぶった。
あの走りが出来るのは彼ひとり。

そして準決勝。
村上を付けた川村晃司、金子貴志を付けた竹内雄作の先行選手のプライドを賭けた戦い。
そして、それに応えようとする両者。
まくってくる根田空史に合わせて、村上が番手から出る。
まさしく死闘。
いつもはチャラけたことしか言わない私も、
今回のダービーだけは、真剣に伝えなければならないと感じた。

その背景に、今回の選手会問題があることは明白だ。
それに直面している選手達のハングリーさが、まず違う。
その中でも、村上、武田の両者は抜きん出ている。

勝利者インタビューに応える姿に、
ファンの声援は鳴りやむことはなかった。
大げさに表現しているのではない。
ホントに凄かったのだ。

なぜ彼達の走りが、ファンの琴線に触れるのか。
それは、必死に走る姿に胸を打たれるからではないのか。
今回のこの声援は、売上減少が叫ばれる競輪界で、
唯一の希望だと思う。
ここにソフト面の再生のヒントが隠されていると思うのだ。

そこに立ちはだかる深谷知広。
脚力的には、今回抜けている。

私は、日本最強を決めるこの決勝戦が楽しみでならない。



【お詫び】
山口幸二氏にはコラム原稿を決勝戦前に頂いておりましたが、
運営側の都合により、コラムの更新が遅れて大変申し訳ございませんでした。
今後はこのような事がなきよう、充分に注意して参ります。
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