みなさん、こんにちは。
選手会処分問題、帝王山田裕仁選手の引退宣言で揺れる中、名古屋ダービーが開幕しております。

ダービーの車券予想につきましては、他のギャンブーコラムニストの方々にお任せするとしまして、
今回は、
最近私が感じている、
「取り残されてる感」
について書こうと思います。

実は私、一番格式の高いＧ１、ダービー（日本選手権競輪）ですら、二日目までを欠場しているんです。

以前なら、
「ダービーともなれば、だれが来ても（車券に絡んでも）おかしくない」
すなわち、
「穴を簡単に取れる」
イコール、
「どうしても買いたい」
と、開幕前からソワソワしていましたのに。

ましてや、名古屋は、神山様が優勝したオールスターの際、一泊二日の旅打ちに行き、的中に的中を重ね、
「名古屋コーチン料理っちゅう名古屋コーチン料理、みんな持って来いや～」
と、豪遊した上に、帰宅したら１０数万円所持金が増えていたという、相性抜群なバンクですのに。

初日、二日目までのレースを見ましても、
「あら、そんな車券で決まるの。
よかった、買わなくて」
なんて思ってばかり。

なんだか最近、
「競輪界の流れに乗れていない」
と言いますか、
「競輪界の流れに取り残されてる」
という感じを禁じ得ないんです。

いえね、選手会処分の問題で、結局ファンには事後報告しかなかったことも、一因として、あるにはあるのでしょうが、
実はそんな話（選手やＪＫＡ、施行者サイドだけで、いろんな決定がなされ、ファンには事後報告のみというパターン）、今回の騒動に始まったわけではなく、以前からあったことで、
「競輪ほど熱心なファンが多い競技は無いのに、これほどファンの声は届かないものなのか」
と、そのたびに思っておりましたから、
主因とは言えないのです。

「ならば、大ギア化による、レース形態の変化が原因か」
とも考えましたが、
山崎芳仁選手が大ギア競輪で一時代を築いた頃、
「山崎は、ギアで勝ってるんじゃないか？
もしかしたら競輪は、大きいギアを踏めるもん勝ちなんじゃないか？
だとしたら、そんな単調な競技はつまらない。
山崎がギアを下げるか、みんながみんな、大ギアで走るようにならないと不公平だ」
と、思っていたぐらいで、
今はまさに、みんながみんな、大ギアで走っている状況ですので、
好き嫌いは別として、不公平さは無くなり、取り残されてる感を感じる要素とは言えないはず。

正直、自分自身で理由がはっきりしないんです。
理由がわからないから、対処法も見えてこない。

ただひとつ言えるのが、
最近は、
「負けた選手と、外れた車券の敗因がわかりやすい」
という、競輪の最大のストロングポイント（私の中では）が、失われつつあるということ。

車券を買うことがギャンブルである以上、どんなに自信があるレースであっても、内心は、
「ダメなんじゃないか」
「負けるんじゃないか」
と、思いながら勝負するわけです。
そして、ほとんどのレースで、やっぱり負けるのです。
その時に、
「あそこで脚を使ってしまったから」
「あの時に内に詰まってしまったから」
「目標にした選手が、あそこで行ってくれなかったから」
など、狙った選手と買った車券の敗因がわかれば、諦めがつきますし、
今後の糧になったような気にもなれます（笑）

たとえそれが、「敗者の自慰」だったとしても、競輪には間違いなく、「敗者への慰め」が、あったのです。

だから、
「次は取れるんじゃないか」
「明日は取れるんじゃないか」
と思い込め、競輪熱が冷めることがなかった（正確には、少なかった）のです。

最近の競輪からは、慰めを感じられません。
「展開勝ち」、「展開負け」の要素が減り、
力上位の選手が勝ちやすくなってきてはいますが、かといって、現在力上位である選手に、三強時代の中野、井上、滝澤や、東西両横綱時代の吉岡、神山らのような安定感があるわけでもありません。

極端な話、
負けるのが怖すぎて、車券を買えないんです。

一番好きなギャンブルは競輪。
一番好きなスポーツも競輪。
今でもはっきりと言えます。
そんな私が、車券を買うのが怖いと思うぐらいですから、
何かしらの問題が、競輪界にあるはず。（もちろん自分にも）

見極めて、早く思い切って車券を買える自分に戻りたいと思います。

では、また。