今年は冷夏と言い切った気象予報士もいたが、そんな予想はどこ吹く風、日本列島は連日３５℃の鬼のような暑さ。

競輪選手とてこの暑さでヘロヘロ、バンク上は容赦ない真夏の太陽光線により、軽く４０℃を超えてることだろう…ゴール後の選手の息の荒さがいつにも増して荒く感じられる。

が、これは競輪ファンとて同じこと。金網にへばり付く元気も失せてくる。ただでさえ閃きの悪い予想の方も、熱中症と隣合わせの環境により更に低下気味。

こんな時、力を発揮するのがナイター競輪。
多少なりとも気温が下がり、さすがに３５℃の元でのレースは無くなる。その上、平日仕事を終えてから足を運べるとあって、照明で照らされるムードたっぷりナイター開催は、競輪ファンにとっては良いことづくめ。

そんなナイター競輪に新しい仲間が…
日本最西端にある長崎・佐世保競輪が、８月開催より『サンセットナイトレース』と銘打ち参入したのだ。

上の画像は選手紹介のため、誘導路からバンクへ選手が向かうシーン。前半のレースであるため陽射しも残り、照明の効果が出るにはもう少々ってトコでしょうか…ん、待てよ…え…ウソ…マジ？…実はこれ、１０レースの選手紹介画像。

下の画像を見ていただければ判ると思うが、今開催はF１開催１１レース制。何と９レースのS級準決勝まで外が明るい。
競輪場すぐ横の高速道路を走る車でさえ、ライトを点灯せず走行している。（一番下の画像に、高速道路上を通行する白い乗用車が小さく映ってます）

実は自分、仕事の関係で福岡に住んでいた事があり、九州が東日本地域に比べ、日の出と日の入りに大きな差があることを知っていた。日の入りが最も遅い７月であれば、最終レースの選手紹介時に薄明るい可能性も…
函館、いわき平、川崎、松戸、京王閣など、東日本地区のナイター競輪に慣れてるファンは、違和感を感じるかな？

サンセット（日没）ナイトレースとして産声を上げたものの、バンク内が照明に照らされ、日没後のロマンチックなナイター気分を楽しめるのは、この時期後半２個レースほど。恐らく選手も不思議気分でしょう…ナイターにも関わらず、S級準決勝の最初のレース迄明るいのだから。

これまでナイター開催の西の端は久留米競輪。ここ佐世保競輪場はそれより西にあることから、名実共に日本一明るいナイター競輪場となった訳だ。
中継を見る際、この点もアタマに入れ、別角度から観戦するのも面白いでしょう…佐世保ナイターと函館ナイターのレース環境を見比べて下さい、不思議気分に浸れるかもしれません。

一方、気温が下がるはずのサンセットナイトレースだが、予想の方は上手くいかないようで…ウラのウラのウラまで読んでしまう競輪熱中症が原因かな。よし、こんな時こそ初心に戻りビギナーズラック！
日本競輪列島、東の果てから西の果てまで熱い夜があり、そこには夢がある。佐世保夜の陣は始まったばかり…


追記…佐世保競輪場ではミッドナイト競輪も実施予定とのこと。こちらはさすがに１レースから真っ暗だと思う（笑）