今日、久しぶりに船橋オートレース場に行ってきました。ここ10年近くはネットで買うことが多く、レース場からだいぶ足が遠のいていました。
先日、浜松に行ったこともあり、ある程度の運動が必要な年齢になりましたので、歩くために少しはレース場行こうと思っています。


今節の船橋開催は全てA級選手ということで、日頃のハンデを無視してほとんどが10Hオープンでした。
結果をみましょう。

3日目は12R中、2連単4桁以上の配当が11R、3連単5桁以上の配当が8Rありました。2連単3桁配当が1Rのみです。
4日目は12R中、2連単4桁以上の配当が9R、3連単5桁以上の配当が6Rありました。2連単の3桁配当が3Rのみ、1番人気で決まったのは1Rだけでした。
初日・2日目は湿走路や斑走路、良走路と不安定でしたが、湿や斑だと比較的堅い配当で、良になると高配当になるという状況でした。

開催が終わり、駅に向かう道すがら不満を表す言葉が聞こえてきました。
「当たるわけないよ、こんなの！」
そんなような会話がちらほらと耳に入ってくる。私は心の中でつぶやきました。（当然だよね、それは・・・）

なぜこういう結果になるのか、オートレースを知っている人なら説明する必要はないでしょう。ですから書きませんが、ただ、もし理由がわからないけど高配当が連発されて楽しいと思っている人が大半だったら、もう私はオートレースを辞めた方が良いかもしれません。なかなか当たらない車券を買っても楽しくありませんから。


なぜこういう番組にするのでしょうか？例を挙げれば、岩永清文選手は現状でのHは主力の30m前です。今日のレースなら1着になった吉田裕也選手とは20mの差になるはずですが、10Hオープンの1枠。超が付くぐらいスタートが遅い岩永選手ですから、結果は言うまでもないですよね。

岩永選手をご存知の方ならわかっていますよね。H戦ではスタートさえ残せば、インべたなので抑えもうまく連に絡むことが多い。もし20差があってスタートを叩かれなければ後ろの選手が手こずること請け合いです。事実昨日のレースでは、事故の影響であのような展開になりましたが滝下選手は捲れませんでしたね。

その他にもそこそこ仕上がっていればS級相手に好レースをする選手が数人いました。もし短ハンデ戦にしていればレース自体も面白く、また車券的にも割と絞りやすくなったと思います。


こういう表現をすると語弊がありますが、ここ10年近くずっと感じていることなので敢えて書きます。

オートレースを運営している人たちや協会の人は、もしかしてオートレースが嫌いなのではないか・・・。

やることなすことがオートレースの面白さや本質から離れてゆく。いっぱい有り過ぎて、きりがなくなるので1つだけ書きます。

例えば記念やSGなどで軽ハンの選手の着やタイムが好成績だと、準決勝では必ずと言っていいぐらいハンデを下げられる。それ自体を悪いとは思っていませんが、もうだいぶ前にその理由をスポーツ新聞で読んだことがあります。要約すると、
＝オートレースは強い人が勝つべきで、ハンデによって有利な状態を保つのは、記念や特にSGではするべきではない・・・＝

正直この記事を読んだときは心の底から呆れました。そして思わず新聞に向かって叫んでしまいました。
「だったら最初からハンデなんか付けなければいいだろ！　今はセアで統一されているのだから全部0オープンでやればいいんだ」

誤解しないでほしいのですが、私はオープン戦を望んでいるわけではありません。オートレースの面白さはハンデ戦にあると思っている人間です。

今のオート界は悪しき公平性というか、中途半端な公平性に覆われていると私は思っています。競艇と比較されるのが嫌なのか、どうもハンデ戦を駆逐しようとしているのでは、と勘繰りたくなります。さらにオープン戦ではなくても同一ハンデに4人も5人も並べる。はっきり言えば、車券を買う側の気持ちなんて一切考えていないと感じています。挙句の果てが7車立ての、当たればいいんだろ的な、上から目線の実につまらないハンデ構成。私は、馬鹿にされているような気がして一切買いませんでしたが。


文句ばかり書くのも嫌なのでそろそろ終わりにしますが、正直オートレースの未来は暗いと思っています。今日の船橋、先日の浜松と、昔の隆盛を知っている者としてはその閑散振りは目を覆うばかりです。ネットばかりだったので人の少なさがこれ程とはと思ってはいませんでした。これでは選手も張り合いがないでしょうね。選手たちがインタビューの度にレース場に足を運んでくださいと言う気持ちが理解できます。


公営競技の不振の最大の原因は日本経済の凋落ですが、それはどこの国でもどの民族でも起きうることです。大事なのはオートレースを本気で存続させる強固な意志があるかどうかです。そのためには様々な改革を今すぐにでもしなければなりません。しかし努力したとしても、その時代が求めていなければ不要なものは必ず消滅してゆくのが世の常です。果たしてオートレースもその範疇に入ってしまうのでしょうか？

私なりの改革案はありますが、何を私ごときがという気持ちもありますので、機会があったら書きたいと考えています。ただ1つだけ簡単に言うなら、番組構成は徹底的なハンデ戦にするか、完全なオープンにするかしかないと思います。さらにオープンにするなら6車立てが良いと考えています。


さてオールスターですね。週間予報では最終日が怪しい以外は概ね良さそうです。やはり良走路で観たいですからね。1日か2日、できればレース場に行ってみようと思っています。また全レースは無理ですが、前日予想もしてみたいですね。無駄遣いになるので（笑）、レースを絞ることと、注目選手を見つけられればと考えています。今日の内山選手のように。ちなみに2連単は取りました。（笑）

では、オートレースを楽しみましょう。