115期生デビュー期の成績予測（ 2019/07/03 ）

115期生が７月にデビューします。競輪学校（現：日本競輪選手養成所）での在校成績をもとにデビュー後の成績を予測してみます。

１. 前年新人113期生のデビュー期成績

まずは、昨年デビューした113期生のデビュー期（2018年7月～12月）の成績をまとめてみました。

◆ 全平均競走得点

• ・対象選手：113期生人68人
• ・対象期間：デビュー期（2018年7月～12月）
• ・総レース数（延べ数）：2,458個　（内訳：チャレンジ戦 2,339個、A12班戦 118個、Ｓ級戦 1個）

総レースの平均競走得点は 76.48点でした。
デビュー期の全平均競走得点 76.48点は、レベルが高かった107期生(78.44点)よりは低いですが、109期生(76.89点)，111期生（76.26点）とは差がなく、平均点な点数でした。

◆ 勝率・連対率

各クラスでの勝率・連対率は下表のとおりでした。

◆ 昇班・昇級

• ・デビュー期(半年間）にＳ級まで特別昇級したのは、松井宏佑選手（神奈川）の１人。
• ・デビュー期にA2班まで昇班したのは、９連勝で特別昇班した 河合佑弥選手、曽我圭佑選手、藤根俊貴選手、宮本隼輔選手、中釜章成選手、山田諒選手、上田尭弥選手、佐伯亮輔選手の8人、およびレインボーカップ・ファイナル1～3着で特別昇班した小林泰正選手、森田優弥選手、小玉勇一選手の３人、計11人。
• ・デビュー後１年以内にＳ級まで特別昇級したのは、前述の松井宏佑選手に加えて、河合佑弥選手、宮本隼輔選手、藤根俊貴選手、森田優弥選手、上田尭弥選手、黒沢征治選手、植原琢也選手、小林泰正選手、山田諒選手の10人。

デビュー期の昇班・昇級の人数は109期・111期生より若干少なかったのですが、デビュー後１年以内にＳ級まで昇級した選手数10人は109期(4人)、111期(4人)を大きく上回りました。

◆ 昨年予測した個人成績との比較

昨年6月の新人分析として「113期生デビュー期の成績予測」を行ないましたが、そこで予測した113期生68人のデビュー後7場所の競走得点 およびＧ指数（旧Ｔ指数）に対する実績値の 散布図を下に示します。
実績値が予測値どおりの値であれば散布図の赤線上にのるのですが、実際は散布図の紺点のように分布しました。実績値はもちろんバラつくのですが、線形式での予測としてはある程度上手く予測できたと思います。

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２. 115期生のデビュー期成績予測

今年デビューする115期生のデビュー後７場所の成績を予測します。
まずは、昨年6月の分析「111期生在校成績とデビュー期成績の関係調査」で求めた次式で、在校成績を評価する 総合点（\(ZScore\)）を計算します。

総合点が高い順に115期生を下の表２-１ に並べました。

総合点1位は560点で青森の小原佑太選手でした。朝日大学時代は2016年全日本選手権1kmTTのＶを始め、インカレや国体で大活躍した選手です。
総合点2位はゴールデンキャップ獲得者の愛知の藤井侑吾選手（516点）、3位は高校まではスピードスケートの選手だった福島の高橋晋也選手（509点）でした。
2015年全日本選手権1kmTTのＶ等、岡山工業高・鹿屋体育大で活躍した野上竜太選手（岡山）は総合点4位、在校順位トップでもう一人のゴールデンキャッパー坂井洋選手（栃木）は5位、卒記チャンプの山本修平選手（東京）は6位でした。

デビューはチャレンジレースとなります。昨年の分析「111期生在校成績とデビュー期成績の関係調査」で求めた

の式でデビュー後７場所の競走得点とＧ指数の予測値を算出し、表２-１ に付加しました。

表２-１. 115期生在校成績とデビュー後７場所の成績予測値