5日に決勝が行われた奈良記念は、根田空史(千葉)が悲願の記念初優勝を果たした。
並びは、郡司浩平(神奈川)-根田-岡村潤(静岡)-大西健士(神奈川)の南関東4車。
三谷竜生(奈良)-村上義弘(京都)-椎木尾拓哉(和歌山)の近畿3車。
山崎芳仁(福島)-内藤宣彦(秋田)の北日本2車、という構成。
奈良といえば、直線がないに等しいまるですり鉢のようなバンク。逃げる選手を買わなければ金をドブに捨てるようなもの。そう思っていたのだが、今回の記念に限れば、先行選手に受難が続いた。
逃げの決まり手が付いたのは、
初日5回(1勝、2着4回)
2日目4回(2勝、2着2回)
3日目2回(1勝、1着1回)
最終日3回(1勝、2着2回)
と、まるで奈良らしくない結果だった。
そんななかでも、逃げ切りを見せた郡司、根田、三谷の3人は好調と判断でき、現実に決勝まで駒を進めた。
準決が済んだ時点では、南関の並びは根田が前で、郡司が番手と想定していた。これなら郡司からしっかり買えると思った。
ところが出てきた並びは、郡司が前。これには面食らった。根田が番手では、別線の餌食になるのではないか。
特に近畿勢は、三谷-村上義-椎木尾の3人いずれもがヨコもタテも達者である。この3人が束になれば、いくら超抜の郡司-根田でも粉砕されると判断。
車券は近畿の3人から北日本両者と南関の後ろ2車(岡村-大西)を買った。
さてレース。
青板BS時点では、誘導の後ろが山崎-内藤。その後ろに郡司-根田-岡村-大西。三谷は根田の番手をうかがう素振りも見せたが、岡村が押さえて番手奪取を阻み、三谷-村上-椎木尾は7番手に下げた。ここが勝負の分かれ目だったと思う。
赤板から郡司が発進。7番手から三谷が応戦するも、前はかかって止まらない。最終BSで根田が番手まくりを放ち、Vゴール。2着は岡村。三谷はまくり及ばずの3着だった。
南関vs.近畿なら近畿に一日の長があるように見えたが、4本の矢になれば南関が強かった。結局、近畿を出させることなく完封した。青板BSで三谷を阻んだ岡村のソフトなブロック? が、間違いなく勝因である。ラインの3番目ながら役目を果たした岡村の姿にライン戦の競輪の面白さを垣間見た。
優勝した根田は、南関の引き立て役をずっと務めてきたなかで、めぐってきたチャンスをきっちりつかんだ。おめでとう。
三谷は地元記念制覇のチャンスをふいにしてしまったが、彼はいずれは記念はおろか特別も狙える存在。また頑張ってほしい。
しかし、私は、決勝の発進となると分断やら、別線の発進が決まるやらくだらない妄想ばかり書いているが。あっさりと決まるもんですね。
総売り上げは目標58億円に対し、56億6720万8600円と及ばなかったが、最終日は20億円強売り上げた。決勝が発進だと売れるんですね…。
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奈良記念は根田空史が悲願の記念初優勝
2017/02/09 23:56 閲覧数(545)コメント(0)
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