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馬鹿は死ななきゃ治らない

2021/09/01 16:35 閲覧数(672)
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 うんと昔に広沢虎造のレコードを一枚買ったことがある。
 理由は至極単純で、ドラマ『傷だらけの天使』の劇中、浪花節のレコードを聞くショーケン(萩原健一)を真似したかったからだ。散らかり放題の部屋には不似合いの大型コンポ、プレーヤーの針を無造作に落とす。スピーカーから流れる虎三の口跡をなぞろうと、うなるショーケンは実にかっこよかった。
 たしか虎造の孫にあたるのか、広沢の血筋をひいたスポーツ・アナウンサーが居たはずだ。いま名前が出てこないが、プロ野球の名実況は有名である。
 しかしまぁ、〽馬鹿は死ななきゃ治らない~の名調子は忘れたくても忘れられない。
「男というものは、勝つことを知って負けるとことを知って、進むことを知って、しりぞくことを知らなきゃ男になりません」(虎三の十八番『清水次郎長伝』中、子分の森の石松を語るくだり。文章は矢野誠一著「さらば、愛しき藝人たち」所収の“広沢虎造に七人の妾あり”より孫引きさせてもらいました。)
 競輪にも(走る側の選手にも賭す側の客にも)一脈あい通ずる名文句である。
 さて明日(九月二日)から向日町記念が開幕する。村上劇場を筆頭に、過去数多のドラマを生んだ旧都京都の記念競輪だけに、今年も初日から、脇本雄太-稲垣裕之-村上義弘-村上博幸、いかにも劇をもよおす並びである。ま、まだ此処が劇場であるならば、地元三羽烏からなのだろうけど……。脇本が六番手からカマシを打つ。全員ピッタリか、一人離れるか、二人離れるか、それとも? 
 一、稲垣を応援する。
 二、どっこい生きてる兄貴(村上義弘)の魂。
 三、時代は代わった。脇本からちがうところ。
 四、松浦悠士
 五、新田祐大。
 六、佐藤慎太郎。
 七、弱いの承知で贔屓の内藤秀久。
 死んでも治らない馬鹿は、「三」を選んじゃってさぁ、「脇本の頭から二三着に新田と松浦」、①②③、①③②と買うらしい。
 〽ちょうど時間となりました。――お粗末。

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