最近たまに「ブーメラン」なる競輪新語が使われるのを耳にする。誘導員の退避を誘うべく上昇、首尾良くいなくなればまた元の位置に戻る、その所作を表して誰が名付けたのか。上手いこと言うなと感心するものの、自分では使うのをためらうのは、単に固陋の新しものアレルギーゆえだろう。
はじめて「イン呉れ」の意味を知ったとき、一段階競輪の教程をすすんだ気がした。実際にレース場でイン呉れを目の当たりにするとうれしくて仕方なかった。
最近はあまり見なくなったイン呉れだけど、ガールズの競走でたまにそれに近い、もしくは似た場面に出くわす。
てっきりイン呉れだと思い下げたのに、上がっていったら入れてくれない。「やつはイン呉れも知らないのか」とレース後に憤慨していたベテラン選手は誰だったか。
【岐阜記念競輪決勝】準決の雑記帳――。第十レース。山口拳矢は後ろに志智俊夫でも「安全策」に徹した? しかし岩本俊介と佐藤慎太郎の連携は相性が良い。第十一レース。志田龍星は不破将登を引っぱるつもりだったのに失敗、しかも早々不破が落車してしまい、一か八かの八番手捲り。いい加速だったが平原康多には微差及ばなかった。しかし微差「がまん」する平原はやっぱり超一流だなあとあらためて思う。平原と眞杉匠は今まで決まったことがなかったから、一着三着でも両者にとっては吉兆であるか。十二レース。松浦悠士のやることは一々もっともだし、狭いところもこわがらず、踏み上げ、キメて、また踏み上げ、キメる。あいかわらず面白い競輪なのだが、さすがに――最近の激闘続きの――お疲れが垣間見える。が私見だ。大槻寛徳の番手捲りかあ。松浦にキメられた川口聖二だが前の団子状態が幸いして生き返った?
去年の九月にここで「共同通信社杯」を獲った山口拳矢が「地元記念」も獲る。ちょいと出来すぎのストーリィだとも思うが、やめられない、とまらない、わたしの猪突な予想はあいもかわらず。
山口拳矢優勝の画から「逆算」すると。
引っぱり役の志田龍星は切る。川口聖二との地元両者は虫が良すぎる。地元作戦奏功に対していちばん脆いのは岩本俊介と考え、忍びないが佐藤慎太郎も一緒に切る。眞杉匠-平原康多、松浦悠士-大槻寛徳が残った。大槻が付いたことによって松浦の競輪がどう変わるのか感興をもよおすけど……やはり大槻は一格落ちるかな。眞杉-平原はいまのところ全部平原の先着であるから、眞杉はあっても平原に対する三着とする。平原と松浦の印の軽重? 今回は平原の方が上だと思うけど。
そういえば十日ほど前の富山記念は山口拳矢が引っぱり竹内雄作の番手捲りだった。作戦は半ばまで上手くいったが、結局は松浦悠士や平原康多にやられてしまった。ここは山口の番手捲り、意趣返しの一戦に思えてきた。①⑤を本線に①⑦。あと①⑤③を加えます。
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