昼夜GⅢも目新しい企画には思えなくなった。
　ああ、又それなのね、という感じだ。
　FⅠの九車立だと軽い気持で買えばいいのだろうけど、勝率一桁や勝率一割ちょっとの九車はけっこう悩ましい。むろん一概に勝率といったって、準決の一着も敗者戦の一着も同等だから鵜呑みにはできない。そのために競走得点があるのだろうけど、それとて旧制度――Ｓ級とＡ級の昇降級等、全ての比較を全階級の選手の持ち点でまかなえた――時よりは効力が減じている――すくなくとも私はそうとらえている。
　堅くはおさまらない。荒れる。穴党にはたまらないでしょう、と誰かは言うが、◎○が信用されない競輪の穴はどうしても散る。いきおい中穴ばかり、どれを採るか、なンて番組がずらり供されると、車券の腹が減らない＝ギャンブルの食欲がわかない。
　と、ここまで書くのに、ワープロを打つのに、何度もタイプミスをおかしている。ただでさえ頭も手先も衰えているうえに、ブラインドタッチなる基本をおろそかにしてきた罰で、誤打率（？）は三割ごえだ。平気で同じ熟語を二回も三回も誤変換していらいらする。打音が強く鳴る。そんながさつで鈍くさい男が、勝率の低い競輪選手を揶揄する資格などない。頭鉄板じゃない頭薄板（？）の競輪こそ、私が参加する――買うべき――競輪なのだと発心しようかい。