トップ引きが居り人気本線五人対支線三人――という大昔の競輪をリアルタイムで見ているわけではないが、それに近い競輪がまだまだあった時代には間に合った俺からすれば、たまに見かける「五車ライン」の四番手五番手は、我慢して固めるというより、四着五着の賞金で御の字という、いわば大樹に寄り添う感じに近かった。当時は強者と強者が組む本線が当たり前だったから、そこには逆らわず加担の判断はいかにもプロっぽく感心したものだ。
時代は変わり、五人結束なら突っ張り先行も大ありという想定が大方となり、番手捲りの車券がボンボン売れる。そして俺もその中毒性に抗えずつい買ってしまう。誰かが大義名分のように五番手までチャンスがある競走と唱えるが、それは土台無理な話だ。
枠単しかなく三着以下の着順をあまり気にしていなかった昔の競輪のほうが、五人で上位独占の確率は高かったろう。もちろん先行屋にマーク屋の並びばかりの時代と、先行屋と先行屋が平気で並ぶ現在とでは比較にならないけれど――。
五人ラインの先頭が五人ラインの数的優位をフルに使ってペース駆け。逃げ切りか寸チョンかのどちらかで順当――そんな競輪を想い出すのもむずかしくなった。
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