久しぶりに銀行でキャッシュ・カードを使ったら機械が読み取ってくれない。どうしたことかと男性行員に聞いたら調べてくれ、磁気不良だと分かり、交換手続きのため小一時間銀行で過ごす破目となった。誘導された席は大きなディスプレイの真ん前の位置で、色々なCMが流れているのだが、“何某コイン”の宣伝の時だけいやに音量が高くなる。
〈眼鏡を掛けた男が昨日の酒場での精算を同僚だか先輩だかに促し、割り勘で三千八百十七円ずつお願いします。じゃぁ四千円だな。はい、これ四千円。いや、三千八百十七円丁度を頂戴したい。今そんな細かいのないよ。“何某コイン”なら一円単位まですぐさま支払いが可能なんです!〉
と、まぁ、そんな内容なのだが、眼鏡の「割り勘男優」の声が非常に喧しくて勘に障る。五六回は見させられた。当方が苛々しているせいかも知れないが、何度席を立とうとしたことか。でも行員さんは親切だし、しっかり「ソーシャル・ディスタンス」を実践している空間では場所を変えるのも憚られる。
割前勘定が便利になるからいったいなんだと云うのだ(無論それだけじゃない利便は俺でもちょっとは分かるけど)!
昔、特別競輪の出張の夜の酒場で、六人で二万ちょっとぐらいだったのかなぁ。とりあえず払っとくと伝票を持ったEさんが次の店で、さっきの一人五千円ずつねと徴収していた。途中で発覚して恰好の笑い話となったか、首尾良く浮かしたのかは忘れたが、俺の周りには憎めない曲者が多く居た。
松戸競輪の近くの雀荘で三人麻雀をよくやった。サンマはスピーディだから一局が速い。和了した人が「寺銭」百円を箱に入れ、場代(雀荘の料金)に充当させる慣わしとなっているのだが、それをしょっちゅう誤魔化す予想屋の爺さんが居た。「駄目だよ某さんテラいれなきゃ」「いや、払ったよさっき――」「さっきじゃないよ、今、上がったやつ!」いつも麻雀で勝っているくせに百円のテラもなんとかしようと「画策」する。煮ても焼いても喰えなかった博打場の先輩たちは、もうとっくにこの世には居ない。
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