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一味も二味も違う一番人気

2020/10/21 22:51 閲覧数(468)
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 十月二十一日の別府S級決勝は二車単290円・三連単440円とガチガチの一番人気決着だった。結果だけ見せられたら、ああ、伊藤颯馬(沖縄・115期)がブン回して松川高大(熊本・94期)-菅原晃(大分・85期)-大塚健一郎(大分・82期)の番手捲り、きれいに出たねえ――と、俺なら得意気に云いそうだ。
 が、違った。全然きれいではなく、手持ちカメラが動き回る映画『仁義なき闘い』の画みたいな、泥臭いバトルであった。
 二段駆け阻止とばかりに久米良(徳島・96期)がイン粘り、ガチンと体当たりすると「大一番人気」三人が浮いてしまう。(おいおい、もう無理するな。どこか入って捲りでいいよ!)――恥ずかしながら俺は呟いた。結果そういうカタチで収まった「作戦レース」を幾度も見てもいる。しかし、彼らは、松川は違った。踏み上げ、外から厳しく寄せ、久米をキメた。諦めない久米を今度は菅原がダメを捺すように押しこむ。大塚は何ごともなかった様にその後ろに居つづけた。(伊藤が残っちゃうのもあるのか?)――又々素人が戯言を発した瞬間、松川が番手から出た! 一番人気を買った人は目出度し目出度し……。いや、まだドラマは終わっていなかった。直線半ば、大塚がおもいっきり中を割り、最後は頭を当てながら菅原を抜きに行く!
 菅原と大塚の着差は微差であった(因みに逆転なら二車単820円・三連単1,210円だった)。
 い~いドラマ見させて貰いました。
 炎の闘いの導火線に「着火」した久米に拍手。
 しっかり並ぶ競輪に徹した松川に拍手。
 い~い仕事だった菅原に拍手。
 直線は「親も子もない」(菅原は同県の後輩だ)大塚に拍手。
 競輪は格闘技である――。
 たとえ七車立だろうと、役者(S班じゃなくてもいい・適任の性格俳優は全国に居る)さえ揃えば、それは直裁に伝わる。

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