明日(二十四日)から始まる向日町記念の主役はもちろん脇本雄太、昨年の完全優勝の記憶は、ぼけ気味の私の頭の中にも残っている。二着は村上博幸だった。
初日の番組を見ている。
シード戦の第十二レースに近畿は脇本雄太ひとりだけ。そのせいというわけじゃないが、うしろに成田和也-鈴木裕-小原太樹で計四人の本線となった。
予選のメイン十一レースは稲川翔を軸に組まれ、ひとつ前の十レースに地元の稲垣裕之の名前があるが、何か足りないなと思うのは、村上兄弟の名前がないからか(義弘の方は配分されていたが病気欠場となった由)。
誰が引っぱっても、誰の番手捲りでも、最後は村上兄弟、もしくは稲垣の優勝、二着も三着も三者の中から。そんな時代から五年十年は経っていよう。
「憎らしいほど強い」村上兄弟とも、年に一度の「村上劇場」とも言われた、ぶっぱなしの盛期からは十年は流れているか。寄る年波には誰もが抗えないのは承知だけど、あの村上劇場のパッションが消えてしまったようで寂しい気分が起こる。
本旨からは若干ずれるが、関東の競輪場だったかな、――日韓競輪の決勝で韓国勢が把になって組んだ作戦を、――圧巻のパフォーマンスで、――詳細は忘れたがとにかく強かった!――粉砕してしまった村上義弘を忘れないでいる。
時は村上劇場の時代と重なっているのだろう。
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