初日の第七競走の太田龍希-神山雄一郎の番組を見たとき、龍希の父である太田真一の「競輪グランプリ1999」を想ったと昨日別欄に拙稿を寄せた。
グランプリでは難儀と言われる太田真一の鮮やかな逃走劇は、徹頭徹尾別線を止めた神山雄一郎(本人は三着失格)あればこそ、と記しても誰も文句はあるまい。
とはいえ太田龍希は太田真一ではなく、神山も二十三年前の神山ではないのだから、仮託して車券を買うわけにもいかない。
が、それでも、太田龍希-神山雄一郎でしっかり逃げている終向、四番手から岡崎智哉-渡辺十夢が捲ったとき、「う」と期待を抱いた私だが、何も起こらなかった。無抵抗に見えるのは「スピードが違う」のか「神山の脚の問題」なのか。ともかく「一番人気」に素通りされた。それでも三着はあるなと見ていたら、神山の後ろを固めていた石川雅望が、岡崎-渡辺の後ろの西岡正一を弾いてから、返す刀で神山を八分の一車輪抜いていた。
一抹の寂しさは禁じ得ないけど、ま、神山は神山だから。勝っても負けても、たとえ無抵抗でも神山は神山なのだ。バカボンのパパ(赤塚不二夫作『天才バカボン』の主人公)の決め科白「これでいいのだ!」を拝借すれば、これで「も」いいのだ! だって神山雄一郎なのだから、という感情かしら。
とか記しながらも、二車単420円から三連単6,790円かあ……「弱っている神山の後ろの三着は狙い目」なる悪魔の囁きが聞こえないでもなかった。すこしだけ悔しがる下種の私が居る。
ブログ
最近のブログ
- 突っ張り一択の戦法は眞杉匠-吉田拓矢には通じない~グランプリ2025観戦記 2025/12/30 19:11
- 九州別線から始まった~競輪グランプリ2025 2025/12/29 17:36
- 男子の並びが決まったら買いたくなったガールズグランプリ 2025/12/28 19:19
- 中四国作戦のようなもの~広島記念観戦記 2025/12/23 19:23
- 日本のごく一部で考察中~広島記念決勝 2025/12/22 20:40



















