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いじけた爺さんほど~玉野記念競輪開幕

2022/03/26 11:45 閲覧数(688)
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 二三話前の大河ドラマで佐藤B作が戦友の老兵に云った台詞が身に沁みた。正確な聞き取りではないがこうだ。「いいか、この世で一番みっともないものは何か分かるか。それはいじけた年寄りだよ――」失意の同輩を鼓舞する様に話し掛ける。
 壮年期から、もしかすると青年期から、のびやかではなかった私だから、年を取ればいじけた爺さん必定である。
 青春期に聴いたビートルズの「WHEN I’M SIXTY-FOUR」はほのぼのとした曲調も相俟ってぴんと来なかった。が、実際に六十四となった今聴くと胸の辺りが痛くなる。
 競輪場の喧噪の中に居てもやたら昔の事ばかり想い出す。感傷的になる。
 今さら元気溌剌になってどうするよ。ほざきながらも毎日サプリメントを欠かさない。何某黒酢の効き目ははっきりしない。分かっているのは車券の的中に優る薬なしだが、通信販売で手に入る訳もなく。
 まぁ金額の多寡は別にしても、車券が当たると軀の中に明るく前向きな気分が起こるのは若い頃から今現在まで変わっていない。長くはもたない昂揚だけど。
 今日から玉野記念が始まった。
 玉野競輪場には一度も行った事がない。
 競輪場と一緒に建つホテルの景観を中継映像で見た。
 一日予約を入れる。有り金を掻き集める。一泊二日の競輪三昧。「見」は御法度で二十四個レース打ち続ける。
 一寸だけ楽しくなって来た。

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