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競輪狂の宣教師

2020/02/24 11:05 閲覧数(900)
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「恩田淳平(群馬100期)は離れる――。恩田康司(群馬40期)の息子さんだし愛着はあるが、今日はついていけない――」不精髭を生やした男が誰にともなく説いた。補足すると、本日(二月二十三日)夜の前橋競輪決勝において、◎菊池岳仁(長野117期)――「飛び級」早期卒業の逸材である――の番手は切る。という見立てを口に出しているわけだ。ま、その筋は二車単150円・三連単520円だから、私は買えないというだけの話にも聞こえる。
「菊池の後ろ三人(本線は四人ラインと長い)をそっくり切って買えばいいのですか?」右方から発せられた唯一の反応を男は相手にせず、「降りてきた」展開をもごもご聞こえぬ声で「預言」した。
 ――乞食風体の男が毎日商店街の隅で木箱に乗り演説をしている。善行を説いている。諸悪を糾弾している。最初は皆に馬鹿にされ、石を投げつけられたりもするが、いつしか町の八百屋肉屋乾物屋などからぽつぽつ施しが届くようになり、イキガミ様と拝むお婆ちゃんまであらわれる。粗末ながらも小屋が建てられ、ついにはある篤志家から大金が贈られるまでになった。ある日、ずっと「宣教」の場所を動くことがなかった男がその場から消える。大金を持った男がむかった先は某競輪場であった……。翌日、ミカン箱の上の男の演説には公営ギャンブル撲滅が追加されていた。――タイトルも失念しているくらいだから内容は二三食い違っているかもしれないが(自室の本棚周りがあまりに雑然としており単行本を探せなかった)、漫画家山松ゆうきちにそんな佳品があったっけ。
 不精髭の男にスポンサーは居ないから、やっとかき集めた大したことない金額を電話投票の口座に入金して当該レースに備えた。結果は菊池岳仁、中曽直彦、小島歩の順で二車単5,320円・三連単25,140円と断然◎からけっこう抜けた。恩田淳平はメイチがんばったが離れてしまい預言どおりとなったものの、男はどちらの賭け式の車券も一枚も持ってはいなかった。
 一夜明けた今日(二月二十四日)、更に不精髭を増した男は競輪撲滅などつゆとも叫ばず、静か~に静岡記念のテレビ中継を見ている。

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