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2020年打ち納め、SG第35回スーパースター王座決定戦展望

2020/12/31 9:36 閲覧数(676)
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皆様、おはようございます。

いよいよ大晦日の朝を迎えました。
スーパースターフェスタ、そして2020年のオートレースは、今日、総決算を迎えます。

王座決定戦の発走予定時刻は17時40分。例年よりも更に時間が遅くなり、完全にナイター仕様で行われる事になるでしょう。
ナイター照明の下、漆黒の闇の中にオーバルの形だけが明るく浮かび上がり、本当にいろいろな事があった、そしていろいろな事が変化を遂げた2020年の掉尾を飾るに相応しい、10周回の壮絶バトルが繰り広げられる事でしょう。

トライアル4日目12Rは波乱の展開。他落となってしまった佐藤摩弥選手ですが、これによって3日間での平均得点での算出となり、その結果、ベスト8に残る事になりました。昨年に続き、2年連続での王座戦進出の快挙となります。

さて、4日間の激闘を経て、今年最後の覇を競うベスト8が出揃いました。
以下に、トライアル4日間を経ての上位8選手の順位(=王座戦の枠番選択順)と、選択した枠を列挙します。

1位:青山周 9.50(38点/4走) ⇒1枠
2位:鈴木圭 8.50(34点/4走) ⇒4枠
3位:荒尾聡 6.25(25点/4走) ⇒2枠
4位:早川清 6.25(25点/4走) ⇒3枠
5位:伊藤信 5.75(23点/4走) ⇒5枠
6位:佐藤摩 5.33(16点/3走) ⇒6枠
7位:金子大 5.25(21点/4走) ⇒7枠
8位:佐々啓 5.00(20点/4走) ⇒8枠

という事で、トライアルで唯一4戦とも連対を果たした青山周が、昨年に続くトップ通過で、昨年同様1枠を選択。そして、4日目に着外となった鈴木圭が、これも昨年同様の2位通過で、4枠を選択(昨年もやはりセンター枠となる5枠を選択していました)。
3位以降は内枠から順に埋まり、上記の通りの枠番選択となりました。

それではここから、本題に入っていく事にします。


【川口12R:SG第35回スーパースター王座決定戦】(10周回・5100m)

※選手名以下は、トライアル4日間の成績。
 [走路状態] 着順(レース番号・枠順)試走タイム/本走タイム、ST(スタートタイミング)


①青山 周平 (伊勢崎)

初日[良] 1着(12R1枠)3.25/3.339、ST=12
2日[良] 1着(11R3枠)3.26/3.341、ST=12
3日[良] 2着(12R5枠)3.26/3.327、ST=10
4日[斑] 1着(12R2枠)3.43/3.402、ST=06

トライアル戦1位通過、どの枠でも選べる状況で選んだ枠は「1枠」。このSS王座戦では2017年以降「1枠」の選手が3連勝中という状況で(2017年荒尾聡、2018年永井大、2019年青山周)、スタート争いが紙一重で熾烈を極める今のビッグレース優勝戦において、1枠は文字通り「ポールポジション」と言えるような気がします。昨年もトップスタートから押し切っているように、1枠からの実績も十分で、また4日間共にトップスタートを決めており、確実な先行力も魅力となります。良走路のタイムも十分押し切れるレベルと見ており、やはり中心は揺るぎ無しと見ています。


②荒尾 聡 (飯塚)

初日[良] 3着(12R2枠)3.29/3.363、ST=14
2日[良] 3着(11R8枠)3.26/3.361、ST=07
3日[良] 4着(12R4枠)3.30/3.344、ST=18
4日[斑] 2着(12R7枠)3.38/3.439、ST=08

ここまでの機力、レースぶりを見てしまうと、トライアル3位通過とは言え、本走で3.3秒台前半を常にマークしている上位級に対しては、やや見劣りの印象です。勿論そこから仕上げての改善も見込まれるところですが、枠と相手関係を見ても、スタートから主導権を取れるかどうか・・・包まれる可能性まであると見ており、やや厳しい印象は拭えません。


③早川 清太郎 (伊勢崎)

初日[良] 2着(12R6枠)3.25/3.339、ST=13
2日[良] 5着(12R5枠)3.25/3.341、ST=17
3日[良] 2着(11R3枠)3.26/3.327、ST=09
4日[斑] 4着(11R4枠)3.40/3.502、ST=15

悲願のSG制覇へ、3枠から挑みます。スタートの安定感も、年々増しているように思いますが、昨年が6枠であったのに対し、今年は青山周と鈴木圭に挟まれる形での3枠、序盤の展開に関しては若干注文が付きます。とはいえ、うまく内側に潜り込んで好位置をキープ出来れば、そこから追い上げていく機力が有ります。昨年はその展開から、終盤青山周をあと一歩のところまで追い立てましたが、捌き切るには至りませんでした。勿論、今年はそれ以上の位置を狙いに、仕上げてくる事でしょう。混戦となれば一発逆転まで、狙ってみたい選手です。


④鈴木 圭一郎 (浜松)

初日[良] 1着(11R5枠)3.25/3.334、ST=12
2日[良] 1着(12R1枠)3.24/3.310、ST=07
3日[良] 1着(11R4枠)3.23/3.324、ST=09
4日[斑] 5着(12R6枠)3.34/3.449、ST=05

昨年は5枠からでしたが、今年は1つ内の4枠。むしろこれくらいの位置の方が、安定してスタートを切れている印象です。ここまでの実績を見ても、やはり青山周のスタートおよびハイペースの逃げに対抗し得るのは、この車であると言わざるを得ません。
良走路の3日間では連日、超抜のタイムをマークしており、青山周を制してのトップスタートを決めた場合は、そのまま10周回押し切る事も十分考えられます。ただ、基本的に青山周の外からスタートを制した事はこれまで殆どなく、青山周に続いての2番手スタートと考えるのが筋でしょう。その形になった時に、慌てず騒がず自分のレースができるかどうかがポイントとなるでしょう。


⑤伊藤 信夫 (浜松)

初日[良] 5着(11R1枠)3.29/3.363、ST=16
2日[良] 3着(12R6枠)3.24/3.324、ST=17
3日[良] 4着(11R5枠)3.27/3.339、ST=09
4日[斑] 2着(11R3枠)3.40/3.488、ST=15

スタートを含め、一発の魅力を秘める1車ではありますが、さすがに青山周や鈴木圭が作る超ハイペースには付いていけていない印象です。外枠にスタートの早い佐藤摩が控えるのも気になるところで、実際3日目の11Rでは先行されています。道中では逆転していますが、即ち後手を踏む可能性が高いという事であり、この豪華メンバーで後ろから追うというのは、やや厳しい印象です。


⑥佐藤 摩弥 (川口)

初日[良] 5着(12R5枠)3.29/3.366、ST=13
2日[良] 2着(11R2枠)3.29/3.351、ST=05
3日[良] 5着(11R6枠)3.30/3.346、ST=01
4日[斑] 他落(12R8枠)3.38/-.---、ST=01

昨年の王座戦では7枠の位置からトップスタートを決め、場内を賑わせました。ただ、そこからはその位置をキープする事が出来ず、後退してしまっています。また、今年のトライアル戦では、連日好スタートを決めているものの、トップスタートというところまでは行けていません。3日目以降、.01という超絶なタイミングで切れていますが、このように「切れすぎている」というのも、フライングになりかねない、リスクの高い状況という印象もあります。
とは言え、この1年での更なる成長ぶりには目を見張るものがあります。これまで何度も当コラムで書いている通り、もはや「女性レーサー」という括りで語るべき選手ではありません。男性にも全く引けを取らない、トップレベルの「オートレーサー」であり、下名もそのように評価した上で、予想するようにしています。


⑦金子 大輔 (浜松)

初日[良] 4着(12R3枠)3.26/3.363、ST=12
2日[良] 2着(12R2枠)3.26/3.322、ST=06
3日[良] 6着(12R1枠)3.27/3.359、ST=10
4日[斑] 3着(12R3枠)3.42/3.441、ST=06

このスーパースターに関してはあまり相性が良いとは言えず、トライアル戦での落車や、2017年の王座戦でも欠車となってしまうという事がありました。ただ、それを乗り越えての王座戦、今回の機力自体は上位級と比較しても遜色なく、2日目には3.322という本走タイムもマークできており、これまでに無い状態と言えるかと思います。
トライアル戦は4戦とも内枠でしたが、王座戦は7枠となりました。ただ、混み合いそうな内枠よりも、むしろ思い切って行ける外枠の方が良いかもしれません。佐藤摩の外枠という点もプラスと言えそうで、外枠だからといって決して軽視してはいけない存在と考えています。


⑧佐々木 啓 (山陽)

初日[良] 6着(12R8枠)3.27/3.368、ST=13
2日[良] 4着(12R7枠)3.25/3.334、ST=14
3日[良] 3着(12R7枠)3.25/3.334、ST=13
4日[斑] 3着(11R7枠)3.45/3.498、ST=05

今回のトライアル戦、山陽勢からは1車のみという状況でしたが、見事に王座戦まで駒を進めてきました。
機力は日に日に改善しており、2日目・3日目のタイムは、トップクラスとも十分渡り合えるものです。こうなると、これまでの追い込みの実績からも、捌いて追い上げていく可能性が十分あり、この選手も、やはり外枠とは言え決して軽視してはいけない存在と考えています。



[2020.12.31] 川口
スーパースターフェスタ・最終日
【12R】SG第35回スーパースター王座決定戦 5100m(10周)

◎①青山周平 (伊)
 ②荒尾 聡 (飯)
▲③早川清太郎(伊)
○④鈴木圭一郎(浜)
 ⑤伊藤信夫 (浜)
 ⑥佐藤摩弥 (川)
△⑦金子大輔 (浜)
注⑧佐々木啓 (山)

<買い目>
本線(3単)1-34-3478
押え(3単)4-1-378、3-1-4


というわけで、4日間のトライアルの動きや枠順等、様々な要素を勘案し、今年のスーパースター王座決定戦の前予想は、以上の通りとなりました。

そして、これが2020年ラストのコラムになります。
Gambooコラム7年目の今年も、読者の皆様には大変お世話になりました。
また来年も変わらぬご愛顧の程、宜しくお願い致します。

このコラムをご覧の皆様方、また、このGambooコラムを運営頂いている皆様にとって、良い年を迎えられます事をご祈念しまして、今年のコラムの締めとさせて頂きます。

ここ10年以上、大晦日は川口での現地参戦となっていましたが、今年は自宅より、勝負の行方を見守りたいと思います。

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コメント(4)

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キャプテンマサ

kazzさんおはようございます。
やはり外枠が鈴木圭一郎や佐藤摩弥のトップスタートに乗って行く事もありそうですかね?
良いお年をお迎えください^_^
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Kazz

>キャプテンマサさん

コメントありがとうございます!
はい、十分飛んでくる可能性はありますね。。。
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浜松の風

何時も予想とオリジナル出走表にお世話になっています
来年もよろしくお願いします
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Kazz

>浜松の風さん

こちらこそ、ありがとうございましたm(_ _)m
来年もよろしくお願いいたします!
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