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負けることもあるだろう――競輪の感受性

2021/10/30 17:50 閲覧数(612)
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 本日(十月三十日)夕の、武雄競輪“井上茂徳杯”のリプレイ。
 林大悟(福岡・109期)が打鐘すぎに押さえ徐々にピッチをあげていく。マークは山口貴弘(佐賀・92期)で三番手には単騎の横関裕樹(岐阜・99期)、中団に竹内翼(広島・109期)-黒田淳(岡山・97期)がはいり、一番人気の上田堯弥(熊本・113期)-中村圭志(熊本・86期)は六番手からとなった。林の絶妙ペースに隊列はバラツキ気味の一本棒になりかかったが、最終二角でやっと上田が仕かける。前団ハコの山口は終向手前から四角をまわるまで計五回――最初は右脇からのぞくように、あとの四度は頸を横にふりながら、上田を視認した。と四角すぎ、今度は前を見たまま? おそらく勘で? 上田をブロックにいった。が、効果は半分。懸命に逃げ粘る林、渾身のハンドル投げは山口、大外をぐいぐい踏むこむ上田。ゴール直後、ついさっき幾度も右横に曲げられた山口の頭が、お辞儀をするように下を向き、がっくりとうなだれるのがわかった(結果は上田の優勝、二分の一車輪差で林の二着、更に四分の三車輪遅れた山口は三着)。
 競輪の感受性が伝わる刹那。などと記せばやや大仰だろう。が、偶然こういう画に出くわすと、妙に得した気分になる俺だ。
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