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本命と穴の共存関係

2019/10/01 5:13 閲覧数(842)
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 あと600㍍を切ったあたりで⑬ミスターメロディが上昇したとき(日曜日のスプリングステークスの話です)、俺のボルテージも上がったのだが……。六番人気メロディの15倍余はオイシイと門外漢の単勝勝負は不発に終わった。ゴールは二番人気、三番人気、一番人気の順だった。
 馬券の一番人気も車券の一番人気も、最大多数の支持によるものではなく、賭された金子の量によって成る。
 枠単二百円余が一日何本もでた旧き競輪などはそれが端的で、本命の大銭ぶち対穴の小銭勝負という様相であった。
 固かろうと◎〇にぶちこまれる大金が別線の好配当をつくり、二百円は買えないと本線を嫌う穴党が投じた小金の集まりにより、◎〇の配当が十円二十円上がる――。そんな本命党と穴党の「共存関係」と記せば反論もあろうが、本命党なくば穴党なし、その逆もまた真なりなのだ。
 俺はギャンブル場にはひとりで遊びにゆくことがほとんどだが、例外として俺が競輪を教えた同級生のОとはある時期、毎日のように競輪場へ同行し、小倉だ向日町だ弥彦だと旅打ちも一緒だった。Оは競輪のおぼえはじめからもう穴買いだったとおもう(競馬ですでに穴党の下地があったせいもあるだろう)。どちらかといえば俺が本命よりの車券を好んだから、まぁ良いコンビだったかもしれない。長年のギャンブル仲間というのは全国各地にごまんと在るのだろうが、ともに◎〇勝負なンてコンビだと大変だろうとお節介な心配をしてしまう。
 最近たまに遊んでもらう後輩のО(奇しくもおなじイニシャルだ)もどちらかといえば穴党の部類だから、偏屈な俺ともまぁまぁあうのかしら。
 朝まだきにツマラン独善を述べている男に、ギャンブルの夜明けはなかなかに遠い。
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