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むずかしいから面白い~競輪グランプリ二〇二三後記

2023/12/30 19:47 閲覧数(646)
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 やはり一本棒。そりゃ一億三千万が懸かっていれば仕方ない。
 正攻法の新山響平・対・八番手の脇本雄太。二人のバトルが始まるまでは三番手から七番手の選手はテコでも動かない。ある意味それは――テコでも動かない意志貫徹は――正解だった。新山と脇本のし烈な先行争いを生んだのだから。
 深谷知広、悔しいだろうな。
 松浦悠士、嬉しいだろうな。
 私とはいえば、むろん車券がはずれたのだから嬉しさはない。が、悔しくもないのはなぜだろう。ただこの数年グランプリを見終えると一抹の寂寥感が起こる。どうやらそれは、祭りの後の寂しさだけではないようだ。
 ギャンブルはむずかしいほど面白い。競輪はむずかしいから面白い。原典にあたらず記しているので正確ではないかも知れないが、阿佐田哲也が書いていた。
 本日のグランプリはむずかしかったのか、そうでもなかったのかは「百家争鳴」だろうけど、私にはむずかしくとも面白い競輪であった。
 前掲の、競輪はむずかしいから面白いを是としても、はたしてむずかしすぎる競輪はどうなのだろう? ふと自問する。いや愚問だな。むずかしい競輪とむずかしすぎる競輪も、面白い競輪と面白くない競輪も、むずかしい競輪と簡単な競輪だとて紙一重なのだから。
 雨ニモマケズ/風ニモマケズ/雪ニモ夏ノ暑サニモマケヌ/丈夫ナカラダヲモチ(中略)ホメラレモセズ/クニモサレズ/サウイウモノニ/ワタシハナリタイ――宮澤賢治「雨ニモマケズ」から。
 雨にも負けず/風にも負けず/立川の十レース/小林泰生-高橋築の番手捲りを一本でとり/グランプリは「見」/そういうものに私はなりたい/なれない/なりたくない。

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