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日本の夏、菊次郎の夏、真夏の福井記念

2023/07/24 18:44 閲覧数(291)
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 もはや日本の夏は映画『菊次郎の夏』に描かれた夏ではないらしい。
 真夏、盛暑、盛夏とは異なる暑さの元で福井記念第三日が終了した。
 準決――第十レース。捨て身の引っ張り役に印の重い先行屋はつきあわない。は常道なれどあまりに付き合わなすぎた。藤井栄二-鷲田幸司の番手捲りがこんなにも簡単に決まってしまうのかと思いきや、一矢を報いた佐藤慎太郎はやっばりさすがである。ま、そのまんまの車券を持っていた人には憎きシンタローとなるのかしら。
 第十一レース。清水裕友も吉田拓矢も古性優作を相手に中団は取れない。つまりは清水も吉田も先行するか後方の二択に近く、実際その通りになったのだけど、八番手になった清水の反応が素晴らしかった。古性が(まだこないだろう)と思っていたのかどうかはわからないけど、その横を清水-柏野智典できれいに通過していった。昨日(一着同着)も今日(二着)も「届かず」の古性をどう見たらいいのだろう。
 第十二レース。脇本雄太に先行されては北津留翼-山田庸平に出番はない。脇本-稲毛健太-岡崎智哉に対し遮二無二青帽が車を張っている。四番車。誰だったっけ? 河野通孝が三番手を奪いそのまま三着に流れ込み、二車単270円から三連単は10130円と大きく抜けた。確定板の一と七と四の数字をぼうっと見ながら、ああ、イースーチー、麻雀の筋だ。と馬鹿なことを考えた。
【福井記念競輪優勝戦】準決で脇本雄太ラインに対して猛然と反抗した河野通孝が、今度は脇本と初手から競ると知り、へえーとおどろき、古性優作が脇本と別線と聞き、そうかあとうなづき、浮き立つ気分と買いにくい悩み半々である。
 近畿五人で並んだ場合は……などと考えていた私には手に負えない番組だから……逃げるわけじゃないけど、別紙に載せた《初日特選》の予想の要約を記したい。
「脇本雄太と古性優作のワンツーは五月六日(平塚ダービー準決)以来出ていない。三ヶ月以上決まっていない。そろそろきれいに決めとかないと二人とも落ち着かない? そして迷ったときの三着は佐藤慎太郎に限る」――走っている選手も並びもまるで異なる決勝の番組なのに、初日の拙文を採るとは何事かと怒られそうだが、私にとって競輪は「記憶」のゲーム、それはもちろん闘う選手たちが織り成すドラマの記憶を指すのだけど、時折というか結構、己の愚考の記憶のゲームにしてしまう性向がある。①⑦②を買います。

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