毎日寝たようなギャンブルをしている私だが、ごくたまぁに、「やってやろうじゃないの」と漲ることもある。
　玉野記念の第三日、最初の準決の落車で一寸、いや大分カチンと来て、次のレース、武田豊樹の頭流しという難度の高い車券に大枚（あくまで私的金銭感覚に依る）はたいた。結果は誰が見ても「脚がない」七着なのだけど、見ていた私は、終向～四角～直線、おぉ、いいんじゃない？　もしかすると。武田チャンスあるぞ。武田、タケダ、たけだー！　テレビにむかって声を放ったのでありました。滅多にやらない頭流しなんてしたものだから平常心でなかったのかしら。だれが見ても「ぜんぜん足りない」レースに映るのだろうけど、実はＶＴＲを再度、再々度見直しても、来ちゃうような気がしてしまう私だから始末に負えない。
【玉野記念決勝】前述の一寸どころじゃなく大分カチンときたレースは、浅井康太から皿屋豊じゃないところを買っていた。皿屋が三番手の内で競っている。見限った浅井が外を捲ってゆく。あぁ、もう皿屋は消えたな。浅井、守澤（太志）のブロック気を付けろよ。直後にガチャーン！　三人が落車した。生き返ったような皿屋の二着。一転窮地に立たされた浅井の、体を張った（目一杯踏む表原周に寄りかかり止める）三着。決勝こそは「浅井から皿屋じゃない車券」、柔軟性を失っている私の頭にはそれしか浮かばない。頭流しでアツくなりたい気分だけど、どうしよう、やっぱり減らそう。②①、②③、②⑤、②⑦。