根田空史を使わない郡司浩平に「決意」を感ずる。
競輪はタイムじゃない、はEさんの持論で、私もそう思う。実際当欄にも同じ文句を記したこともあった。が、今回の脇本雄太の「時計」は破格である。
その破格の加速を生かしたい脇本は捲りと踏めば、先行は郡司か犬伏湧也となるのだが、いくら同じS班格だとしても、挑む立場は犬伏と言えよう。依りて犬伏の先制、中団に郡司、脇本は八番手からの画だ。
その一。ラインの先頭は三人ともS班であるからして、逃げるにせよカマシになるにせよ、まずは自分の着ありきの競輪が求められる。まだるい言い方になった。要は引っぱるような仕掛けはしない。だから郡司、脇本、犬伏のボックスをまっ先に買いたくなる。
その二。とは思うものの競輪は競輪だ。一人に叩かれ、もう一人にも捲られ、それでもなお三着に粘る? そんな競輪にはあまりお目に掛かったことがない。つぶれる可能性――危険性――が一番高いのは犬伏であろう。
その三。で、郡司と脇本から犬伏じゃない車券を買うとして、三着にすえるに足る選手は誰なのか。根田じゃないよねえ? 各線番手の比較はなんといっても松谷秀幸が優る。
その四。郡司と脇本の表裏を更に絞るのは難儀だ。せっかく三着候補まで選び終えたのだから、無理せず二点、三連単ならいくらか儲かるはずだ。が、無理でも絞って二車単で打つという手もある。ふうむ。「競輪はタイムだ」にしちゃおうかしら。
結論。やっぱり止した。①③⑨と③①⑨を濃淡つけずに。
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