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神山! 神山! 神山!

2022/03/09 20:28 閲覧数(451)
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 あれは確か静岡競輪場で開催された大レースの準決だ。神山雄一郎の全盛時だから四半世紀近く前か。一緒に出張していたM先輩が私の横で半周以上「神山! 神山! 神山!」と声を放ち、無事神山から捲り・マークで入り、配当が出た後、「けっこう付きましたね」私が云うと、「そこだけ持ってない」Mさんに返された。(そんな訳ないだろう)と内心思った私だが、Mさんは表情を変えずに嗚呼丸落だと見事な役者振りだった。
 昔の先輩達は車券が当たってガッツポーズを取るなどと云う愚行はまずしなかったなぁ。
 本日(三月九日)の平塚競輪最終日第八レース敗者戦の神山雄一郎は実に恰好よかった。
 別線のカマシを一つ止め、更にもう一つの捲り止めてのハコ差し、自身のラインでワンツースリーを決めた。往時の脚力はまるきり影を潜める神山なれど、一段落ちたスピードに於いてなら、頂点を極めたセンスと技術をいかんなく発揮出来る。最近矢鱈ブーブー文句の多い私だが、こう云うレースに出くわすと、矢っ張り競輪が一番だ、たちまち機嫌が良くなる。
 天国のMさんが今日の神山を見たら、又神山! 神山! 神山! と騒いでくれるだろう。で、筋三人の車券だけは買ってない。お得意の演技で締めてくれれば云う事なしだ。

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