みなさん、こんにちは。
コラムにも書かずに、ちょいちょい少額勝負はしておりますが、まったくカスリもせず、
一昨日は、
「こんなに当たらないとは。
こうなったら、一番当てやすいレースで勝負だ」
と、ガールズを狙ってみましたが、
頭堅そうな山原の頭固定で買いながらも、三着抜けでジーザス(涙)
男子も女子も、取れないことに違いは無いようです(笑)
さて今回は、コラムテーマから、
「夏の思い出」を少し。
実は私、1月生まれだからか、夏があまり好きではありません。
仕事や遊び、恋愛につきましても、夏には良い思い出がほとんどなく、
競輪も、一年中勝負してはおりますが、どちらかと言いますと、寒い時に、いろんな意味でヒリヒリした勝負をしたことのほうが印象に残っております。
ただ、あの時の松戸だけは、今でも鮮明な思い出として、脳裏に焼きついて離れることがありません。
決勝戦は、当時「先行日本一」にリーチをかけていた村上に、「中年の星」と言われた名選手、松本整の京都コンビに、近畿中部で山口富生。
別線には、当時の天下人(その開催時は不調)神山雄一郎も。
徹底先行で売り出し中の村上。ましてや後ろが「心の師」松本整ですから、33バンクでもあり、不調神山の捲りを封じての京都コンビワンツーが、圧倒的支持を集めました。
普段穴党の私も、
「村上がガンガン駆けて、松本整の頭しかない。
ヒモも村上の残り。押さえにズブズブを」
と、松本―村上(配当約300円)を270枚、
松本―富生を30枚勝負しました。
レースは、大方の予想通り村上が赤板から主導権。打鐘2センターから神山が一気に巻き返しを図るも、松本の好ブロックで呆気なく(あの神山にしては意外なほど)不発。村上のスピードは衰えず、直線は近畿中部三人だけの争いに。
松本がキッチリ差し切って一着。村上が残り、富生の三着。
「だろうな。このレースばかりは堅いと思ったよ」
と、長蛇の列になるであろう払い戻しに行こうとした瞬間、
早すぎる場内放送が………?!?!
どうやら、松本が審議らしい………(汗)
周りのオッチャン達は、
「松本が何やったんだよ。失格になるようなこと、何もしてないだろう」
「一番人気で面白くないから、もったいつけて審議にしてるだけだよ」
「誰も落ちてないんだから、審議なんて関係ない」
などと、勝手な推論を展開しておりましたが、
私は、なんとなく嫌な予感がしていたのです。
なぜなら、私が本命サイドの車券をまとめて買いますと、まず来たためしがないから。
それでも、
「まあ、レースを見た限りは大丈夫だ」
と、払い戻し窓口方向に何歩か歩き出しますと、こちらも意外と早く審議決定放送が。
「あ、早いから失格じゃねぇや」
「審議にするほうがおかしいんだよ」
などとオッチャン達が言う中、多少不安げに聞いておりましたら、
松本失格!!!!!
神山をブロックした際、神山が車体故障していたようで、斜行失格との判定。
騒然とする場内。
一部ファン達は、
「どこが失格だ!!!金返せ!!!」
と、大騒ぎ。
私は、審議が妥当だったかどうかについてはどうでもよく、ただただ、
「できたと思ったら失格。もう二度と本命サイドの車券は買わない」
と、肝に命じておりました。(以後、本命サイドに大金をぶち込む買い方は、しておりません)
思い出のシーンはこの後に。
優勝選手インタビューの準備も調い、レポーター、取材陣らが待ち構える中、
繰り上がり優勝の村上は、いっこうに姿を見せません。
さらに騒然とする場内。
しばらくしますと、
「松本失格の判定に納得がいかず、村上が優勝者インタビューをボイコットした」
という情報が入りました。
「なんだって!!!村上ってのは、噂に違わず熱い男なんだなぁ。
しかし、ファンあっての競輪。これでこのまま出てこなかったら、本当の男とは言えんぞ」
と、車券のことなど忘れ、村上の動向に注目しておりました。
待つこと十数分。
当時から、村上ファンは多かったので、私を含めまだ大勢がホームスタンド下のフェンス前に残っておりましたが、
「ダメだ。これは本格的にボイコットするつもりだ。いくら待ってても出てこない」
そんな雰囲気が漂い始めた頃、
タオルで涙と汗を拭いながら、真っ赤な目をした村上が登場!!!!!
一気に盛り上がるホームスタンド下。
中には、心中を察してもらい泣きしているファンも。
私も、
「この村上って男は、いずれ頂点争いを制し、競輪界の顔になる」
と、込み上げる物をこらえながら確信しました。
インタビューは、事前に指示があったようで、レース内容には一切触れない、当たり障りの無い質問に終始し、村上も時々、まるで相づちを打つように
「はい」
と答えるのみ。
しかし、半ば打ち切り気味にインタビューが終了すると、
「村上~!!!」という絶叫まじりの大歓声、大声援が。
顔をグシャグシャにしてのウイニングランが始まり、私もフェンスによじ登り、
「村上~!!!お前はこれから天下を取る選手なんだから、この程度の事でつまずくなよ!!!今日だって、一番強いレースしたのはお前なんだから」
と、大声で激励しました。
「はい。ありがとうございます」
と応えてくれた村上に
「か、かっこいい」
と、しばし見とれてしまったことは、多数派と思われたくない私は、今まで誰にも言えませんでした。
後で聞いた話では、インタビューをボイコットしようとした村上を、
「繰り上がりだろうと何だろうと、優勝はお前なんだから」
と、松本整が説得し、
「松本さんが言うなら」と、応じたそうです。
現在、ナショナルチームの監督をされている松本さん。
その指導力は、疑いようがありません。
そして村上のその後の活躍も、みなさんご存じの通りです。
それにしましても、冷静に考えれば、
「夏の思い出」として、一番印象に残っているのが、
「的中して、こんなに儲かった」
といったものではなく、
「的中と思いきや失格」
という内容なあたり、
私の不遇の競輪人生を象徴している気がします(笑)
では、また。
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グラン・D
ええ話どすどすなぁ。
スピチャンで村上の復帰戦の特集を観たんですが、稲垣や松岡の話しを聞いてると、近畿の結束力の強さが良く解ります。