山根将太は養成所時代の記録会でゴールデンキャップを受賞している。千㍍独走では一分〇四秒九九と破格のタイムを叩き出した。
先に押さえて出た吉田拓矢が自分を待っているのは分かっている。むろん七番手に下げた脇本雄太を意識せねばならぬが、慌てる事はない。それより何より後ろで松浦悠士が全方位に目を光らせている安心感もあろう。そんな状況で山根が気持よく引っ張っちゃうのだから、更にその上を強引に脇本のカマシとなれば強烈ピッチ、大概の選手は大幅に脚を削られる事必定である。
最後は脇本と松浦、二人の世界だった。
三着はしぶとく吉田と表すと一寸違う。矢っ張り脚で吉田と記す。なんだかんだと云っても吉田の三着は、終わって見れば順当に思えるけど、いざ買う段に於いては決めあぐねる憂慮が起こる。良い意味でもそうじゃない意味でも吉田のスタイルは筆者には掴み辛い。
でも準決の吉田拓矢は沸かせてくれた。
「二次予選は吉田拓矢が逃げて神山拓弥の寸チョン。又吉田-神山なら、準決の吉田は大手を振って自在に走れる。脇本雄太-岩津裕介のカマシに併せ遮二無二飛び付く」そんな拙文を他欄に載せた。買い目は「一着脇本・二着岩津・三着吉田」の三連単と「一着脇本・二着吉田」の二車単。
実際の吉田は徹頭徹尾脇本を意識、且つ仕掛けを迷わせた。それが功を奏して脇本の番手にすっぽり収まり、最後は目一杯の差しで八分の一輪交わした。己の車券のセンスと詰めの甘さは相も変わらずだが、ただただ吉田選手まいりました。平身の態である。又こういう時に限って三着に曲者の匂いがする松岡辰泰、となるのが競輪のおもしろい所だなぁとも思う。
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