花粉は気になるもののマスクをはずし歩く。まだ眠っている昼間の川崎の繁華街を歩いてゆく――。
第九競走――。準決の「経緯」から察して松岡篤哉-吉村和之の先行、地元の志佐明は捲りにまわるのではと買ったら、志佐は三番手の内で競る羽目に……。ドカしちゃえ! と声が出た。
第十競走――。四人結束の北日本は番手捲りと仮定しても、曽我圭祐や菊池峻太朗の捲りのほうがウワテだ。頭はどっちかで北三番手の森田康嗣の前残りと買ったら一着四着。
最終競走――。⑤野口裕史-①斎藤竜也-⑨川崎健次-⑥近藤俊明がブンブン逃げ一本棒にしたとき俺は、おそらく⑤は残れまい・問題は中団を取った②山田久徳の捲りだけ――と心中で呟いた。①⑨本線⑨①押さえ――俺の買った車券だ。
一団がゴールして、惰性のスピードで一コーナーをまわり二コーナー付近にさしかかると俺の右手で男が声を投げた。野口ィ~お前早すぎるんだよ――! 俺はもっともだと心中で返した。
“もう一歩前へ、その積極性が人生を変える”――は、帰り際に寄った競輪場のトイレの小用便器の前に貼られていた言葉。
“今日もまんざらじゃなかった/もう金が残ってないのと/やけに風が冷たいのと/まだおまえを忘れられないことをのぞけば”――は、シオンの『今日もまんざらじゃなかった』の一節である。
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