みなさん、おはようございます。
千葉記念は、地元成清選手の優勝で幕を閉じました。
まずは、成清選手、おめでとうございます。
デビュー直後から、レースセンスにあふれ、一瞬のキレと、横の捌きの上手さには定評がありましたが、Ｓ級に上がり、追い込み一本に戦法を絞ってからは、横をやり過ぎて縦の伸びを欠いたり、競り合って共倒れになったりもあり、なかなか一流選手にはなれませんでした。
大ギア時代になり、持ち前の体幹の強さをスピードとして発揮できるようになったのか、ここ数年は、Ｇ戦線でも存在感をアピールしていました。
石井―海老根の後ろで、実質４角番手の並びだったこともありますが、
「地元記念制覇」
というのは、Ｇ１タイトルを獲るのと同様、
「選ばれた者のみがなし得ること」
であり、今回の達成で、
「競輪人生が報われた」と、思ったことでしょう。

成清選手の思い出を一つ。
数年前、千葉競輪の正月開催に、カミさんと行きましたら、海老根、成清、中村ヒロシら、千葉のＳ級選手達が、特設コーナーで、ファンにサインをしたり、握手をしたりというイベントをやっておりましてね。
私は興奮気味に、
「海老根に、天下取れるよう気合い入れてくる」
と駆け寄り、
「逃げて権利を取れそうな時は、逃げておいたほうがいいと思うよ。
捲り一辺倒だと、大事な時に取りっぱぐれることになりかねないから」
などと、散々能書きを垂れ、
「誰だお前は」と、内心思いながらも、一切顔には出さずに、
「ありがとうございます。頑張ります」
と、大人の対応をしてくれた海老根に感動し、
「海老根は、意外といい奴だったよ。次、行ってきなよ」
と、カミさんを促しましたら、
「海老根は顔がノッペリしていて嫌だ。隣のイケメンと握手してくる」
と、いかにも女性らしい反応（笑）
「あれは、イケメンぶりと競りの強さだけが持ち味の成清って選手だよ。
海老根のほうがいいんじゃない」
と、私が言いましても、
「いや、イケメンのほうがいい」
と、わざわざ海老根の順番が終わるまで待機してから、成清と握手しに行きました（笑）
戻ってきてから言った
「成清は、近くで見たら、より一層イケメンだった」
との、カミさんの感想は忘れられません。

海老根はその後、私のアドバイスを一切無視し、捲り一辺倒でタイトル、グランプリまで獲得し（笑）、
成清は、イケメンぶりでは益々有名になるものの、成績は伸び悩み続けました。

あの成清が、記念制覇ですもんねぇ。
もう、「ただのイケメン」ではなくなりました。

千葉は、現役選手だけでも、かなり記念覇者が増えましたねぇ。
海老根以来の、頂点争いをしてもらいたいものです。
海老根が復活気配ですので、海老根がもう一度頂点争いってのも悪くありませんが。

決勝戦の地元５車作戦は、まさかの菊地の粘りもあり、正直情けない姿でしたが、成清の優勝で、
「結果オーライ」になりましたかねぇ。
全ては、海老根の調子が抜群だったことに尽きるでしょうが。

車券的には、初日の現地参戦で得た利益を、最終日に全て失ったわけですが、
セーナパティさん、競輪小僧さんと一緒に観戦し、三人ともプラス収支で終えた初日と、かろうじて地元選手の優勝で締めくくった決勝は、今回の地元記念を特別な開催にしてくれました。

千葉の選手、競輪場、車券師ともに、健在をアピールしたと思います。

初日、私の狙いに応えてくれた新井が連日やらかし、最終日は頭で５０万両の一発も。
追いかけ続けなかったことが悔やまれますが、
私の実力を考えますと、初日の一発でお腹いっぱい（笑）連日やらかすなんてことは不可能ですので、簡単に諦められます（笑）

体調と懐具合を整えて、また現地参戦しようと思います。
現地には現地の楽しみがありますから。

では、また。