準決その一(第十レース)――寺崎浩平の腹のくくりぶりに瞠目させられた。毎日まくり。徹頭徹尾まくりがまえ。後ろに古性優作だろうと脇本雄太だろうと、後方になろうと、先行より得手のまくりに構える。原点回帰(?)の寺崎を好もしく思った。眞杉匠の勝負度胸にも目を見張り、愉しそうに競輪を闘っている雰囲気さえおぼえた。勝ったのは岩本俊介だった。昨日は深谷知広にはぐれ、今日は不発気味の佐々木眞也マークからズブリ頭。やっぱりわからない選手である。
その二(第十一レース)――深谷知広-郡司浩平にとってこんな競輪は朝飯前だ。終わってからはそう言えるけれども、あそこから捲っちゃう深谷はやはり強い、それを差しちゃう郡司もほんと凄い、松谷秀幸もよく付いていったけど微差たりなかった。三着は纐纈洸翔の逃げを利した浅井康太だった。恥ずかしながら私は纐纈の三着を持っていた。昨日(纐纈が自在性フル発揮の競輪で浅井が好援護)の今日だし纐纈は腹をくくり先行、と読めない私だけ腹をくくれない。
その三(第十二レース)――古性優作はプランどおりの初手。突っぱり先行希望(?)の新山響平を正攻法にむかえ、新山・対・犬伏湧也もしくは伊藤颯馬の展開を目論む。一番車の古性が「最初の一手」を「置き違える」ことはまずない。考えて走る、古性の真骨頂だと思う。誰だって考えて走っている? そりゃそうだろうけど、大雑把にぼやぁーと考えるのと、古性のようにちゃんと考えるとの差には歴然としたものがある。思惑どおりに古性の一着。希望どおりの新山が二着。必死に懸命に村田雅一の三着だった。附記。私の車券予想も「大雑把」かつ「ぼやぁー」の部類である。
【ウィナーズカップ決勝】郡司浩平は八割方先行、その南関に歯向かわねば「自分がない」のが新山響平なら、寺崎浩平は「必殺技」のまくりでいい、と考えるが、古性優作の競輪観はどうなのだろう。一、静岡記念は深谷知広-岩本俊介のまくり・マークで決まっている。今度も(番手)まくり・マーク? しかし岩本を信用するしないウンヌンよりも、岩本との車券の相性がよくない、という個人的事情はけっこう重たい。二、郡司が「鬼の先頭役」なのだとすれば新山-浅井康太の評価は落とさざるを得ない。三、初日も第二日も寺崎-古性のまくり・マーク決着だった。二度あることは三度ある? いやいや三度めの正直、古性がズブリだ。悩ましいかぎりである。四、眞杉匠の扱いをどうする? 眞杉の頭で勝負する気はない。二着で買うのは「複雑系」? むしろ三連単の三着には不可欠なのかしら? しかも今回は三着三着三着の勝ちあがりである。と記したはいいが、眞杉って、典型的な頭選手、とくくれないこともない(とくに大レースの決勝の数字には顕著な傾向が見られる)。結、①と④と⑤の三連単ボックスを買います(まるきり腹を括れていない)。
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