皆様、おはようございます。

連日当コラムで取り上げさせて頂いております、山陽オートで開催中のG2若獅子杯。本日は４日目を迎えます。

昨日（３日目）は、朝から終日降り続く雨に見舞われ、走路改修後初の湿走路。これも新走路の特性、各車かなり慎重なレース運び。最近には無い４秒台の上がりタイムも散見されたように、やはり最大の敵は「滑り」であったと思われます。
このため、湿走路巧者が中心となったレース展開の中でも、「えっ？この選手が？」というような、これまでにそれほど湿走路実績の無かった軽ハン勢の逃げ粘りが決まり、思わぬ穴配当が飛び出したレースも有りました。

迎える本日４日目、勝ち上がりはいつもと若干異なります。
まず、メインカードは、昨日の「ヤングリーグ」「ジュニアリーグ」の準決勝を１着・２着でクリアした、各リーグ８選手による決勝戦（11Ｒ、12Ｒ）。ここでは、それぞれの上位３着までの選手が明日の「ワールドシリーズ」・・・とでも言うのかと思いきや、普通に「優勝戦」・・・に駒を進めます。
そして、昨日の「ヤングリーグ」「ジュニアリーグ」の準決勝で３着・４着となった、各リーグ８選手にもまだ優出の権利は残されており、それぞれ「ワイルドカード」（９Ｒ、10Ｒ）で対決。ここでは、それぞれの１着のみの選手が、明日の・・・やっぱり２つのリーグがあって「ワイルドカード」と来れば、頂上決戦は「ワールドシリーズ」なのですが、いかんせん分かりにくいので「優勝戦」でOKです・・・に駒を進めます。

注目はやはり１着勝負の「ワイルドカード」。準決勝が不安定な走路コンディションになった事も有り、特に初日・２日目と快速時計をマークした優勝候補級が集まっている事でも注目となります。９Ｒの「ヤングワイルドカード」では、29期の両雄・金子大と早川清が、そして10Ｒの「ジュニアワイルドカード」では、オートレース新時代を担う船橋の両雄・青山周と鈴木圭がそれぞれ１着勝負を賭けて対決する事となり、熱戦必至の状況となっています。

そして今日もやはり気になるのが天候。全国的に雨予報が出ているものの、山陽地方（九州北部を含めて）は昨日のように降り続く雨ではなく、止んでいる時間帯もそれなりにありそうです。こうなると、更に新走路の特性・・・水はけについて改良されていると思いますので・・・表面が乾き切るところまではいかないかもしれませんが、昨日ほど水が浮かず、表面がさっと濡れている程度にまで回復する可能性を含んでいるという事です。
即ち、少なくとも昨日と全く同じ走路状況なのかというと、必ずしもそうではないと見ているという事です。
おそらく公式発表は、昨日と同様に「湿走路」となるでしょう。但し、これは以前から度々当コラムで申し上げている事なのですが、一口に「湿走路」と言っても、水が浮く程の重い湿走路と、表面がさっと濡れているレベルの軽い湿走路では、だいぶ状況が異なってきます（なので、これも度々言っているのですが、競馬で言う「重馬場」「不良馬場」のように、公式発表の走路状態も水量でレベル分けして欲しいところです）。

そこで今日の車券戦術としては、湿走路巧者中心では考えるものの、昨日の結果にあまり拘らない事、また、良走路における機力の差（試走や上がりタイムから読み取れる機力の差）も、予想ファクターに取り入れてみるのが良いような気がします。これは即ち、「滑り」への対応力を考慮してみる、という事。初日・２日目の良走路では、新走路特有の「滑り」への対応力の違いによって、試走や上がりタイムにかなりの差が生まれていました。もちろん良走路と湿走路、一般的には別モノと考えるべきなのですが、今回の走路状況においては、良走路での「滑り」への対応力＝軽い湿走路での「滑り」への応用力、と捉えてみても良いのではないか、と思っています。

という事で、本日は、勝ち上がりを賭けた後半４個レース（ワイルドカード＆各リーグ決勝戦）を前予想してみたいと思います。
走路想定は、前述の通り（軽めの）湿走路です。

（ハンデｍの後の印＝△：前回よりハンデ10ｍ軽化、▼：前回よりハンデ10ｍ重化）


[2015.11.14]　山陽
G2若獅子杯・４日目
【９Ｒ】ヤングワイルドカード　3100m（６周）
湿
▲①藤川幸（飯）10
　②阿部仁（飯）10
　③岩科鮮（浜）10
注④澁澤憲（伊）10
　⑤松本や（伊）10
△⑥人見剛（山）10
◎⑦早川清（伊）10
○⑧金子大（浜）10

実績最上位は⑧金子大で、No.1レーサーの意地に賭けて１着勝負に挑んでくるが、一発の魅力あるのが⑦早川清。初日から良走路においては最上位の機力、加えて決して得意とも言い切れない昨日の湿走路においても試走１番時計をマーク。３着は展開負けの部分も有り、この新走路特有の湿走路の特性を掴み、スタートも枠なりで切っていけると面白い存在になる。また、オール10ｍ最内の①藤川幸にとっては好枠、トップスタートも堅そうな状況だけに、マイペース先行からの逃げ粘りに食指が動く。また、本来湿走路不得手ながら昨日３着に粘り高配当を提供した④澁澤憲も、走路との相性次第では、これまでの成績度外視で狙ってみるのも面白そう。

本線（３単）：７＝８－１４６
押え（２単）：７－１、８－１


[2015.11.14]　山陽
G2若獅子杯・４日目
【10Ｒ】ジュニアワイルドカード　3100m（６周）
湿
　①矢野正（山）０
　②木村享（伊）０
注③古木賢（船）10
　④田中賢（伊）20
▲⑤丹村飛（山）20
△⑥新井恵（船）20
◎⑦鈴木圭（船）20
○⑧青山周（船）20

31期・32期のそれぞれのエース格であり、次代を担う存在である⑦鈴木圭と⑧青山周の直接対決。明日の優勝戦は１着権利のため、熾烈な首位争いが展開されるか。現在の勢い、スピード、内枠である分の先行力を加味して、⑦鈴木圭の方を上位に取るが、逆転も一考。また、本来の湿走路実績であれば⑤丹村飛も上位に入るが、このメンバーに入るとスタートにやや課題が有る点、さすがに外枠の両者に切られてしまうと逆転までは・・・という思いが有り、３番手評価に。⑥新井恵も速攻決まると連絡み十分な相手関係か。軽ハン勢からは③古木賢が位置有利に運ぶと連下に一考。

本線（３単）：７－５８－３５６８
押え（２単）：８－５７


[2015.11.14]　山陽
G2若獅子杯・４日目
【11Ｒ】ヤングリーグ決勝戦　3100m（６周）
湿
注①清岡優（船）０
　②田中正（飯）10
▲③廣瀬勝（川）10△
　④平塚雅（船）20▼
　⑤筒井健（浜）20
◎⑥青木治（川）20
○⑦藤岡一（山）20
△⑧平田雅（川）20

良走路でも上がり3.40を切っている⑥青木治は全国屈指の湿走路巧者。昨日も本命に推した通り、湿走路では内々の経済コースをピッタリ回り、滑りの影響等感じさせないだけでなく、スタート力もあるだけに序盤で早めに前を叩いて行く展開であれば連勝十分と見たい。
対抗も湿走路巧者であり、かつ初日の良走路でいきなり試走3.28（上がり3.388）をマークしている⑦藤岡一が、湿走路巧者同士の争いを優位な機力で制圧する。
日本選手権後の今節から本来のハンデに戻っている③廣瀬勝も位置的に勝負可能。昨日も逃げ展開で２着に残る健闘を見せた①清岡優は、実績的には劣るものの逃げ一発が怖い。

本線（３単）：６－３７－１３７８
押え（２単）：７－６、６－８


[2015.11.14]　山陽
G2若獅子杯・４日目
【12Ｒ】ジュニアリーグ決勝戦　3100m（６周）
湿
　①小林頼（浜）０
　②大月渉（伊）10
◎③仲田恵（伊）20
△④栗原俊（伊）30
○⑤鐘ヶ江（飯）30
　⑥佐藤摩（川）30
▲⑦岩見貴（飯）30
注⑧田村治（伊）30

湿走路巧者として高い実績を誇る③仲田恵が、ハンデ差活かし内々から早めに抜け出す公算。20ｍ－30ｍが１対５というハンデ構成だけに、スタートで叩かれやすい位置でもあるが、さすがにスタート空回りの恐れもある走路状況、余程の事が無い限り叩かれる心配は無いと見たい。
昨日ほどの湿走路とはならないという見立ての為、初日・２日目の良走路における実績（＝エンジンやタイヤ等、機力そのものの実績）を少し加味した予想とし、最重ハンの中では出色の機力状態と言える⑤鐘ヶ江を対抗視。スタート力のある⑦岩見貴も近況乗れているだけに押さえておく。⑧田村治は後方からの追込展開だけに、湿走路巧者が多いここでは連下までか。

本線（３単）：３－５７－４５７８
押え（２単）：５－３７


という事で、本日も、少しでも車券のお役に立てれば・・・と思います。