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完璧すぎる競輪に起こる複雑な感情~高松宮記念杯決勝観戦記

2025/06/22 21:33 閲覧数(228)
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 古性優作が居る限り、初手から中団は無理だから、太田海成はしゃにむに前を取りに行った。最初に来た深谷知広ラインを突っ張り、次の寺崎浩平ラインを待つというプランは至極まっとうなのだけれども、休む間もない寺崎の全開カマシでは、緩みもせずに脇本雄太-古性の番手捲りでは「こいつはたまらん」だ。
 どのみち太田はこの先何個もタイトルを手にするであろう逸材なのだから、まずは確定板を挙げてその先にという、数多スターの歩んだ「王道」の方がお似合いかもしれない。
 しかしまぁ見事に決まったもんだ。天敵の眞杉匠が居なかったのも幸いした? ふと詮ない事を呟いてみる。今日の極め付けのスピード競輪には只只脱帽であるが、完璧すぎる競輪には又複雑な感情も交錯するらしく、常套句の「いいもの見させてもらいました」が口をついて出ないのは、あさっての車券を買っていた男のひがみだけではない様な気もして来た。しかつめ顔で述べたはいいが正体など不明で、競輪に限らず、そこら中の色んな事に飽いてゆく、気味の悪い感情に依るいたずらと察せられる。

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