店長さんの熱すぎる競輪小僧への応援コラムを拝見して、以前に書いたまま寝かしていた拙文をアップする気になりました。

http://gamboo.jp/column/view/_/mid/--28048/-/entry/--b5b823a7504148c1a66c3507eb62e9d4

少しでも小僧の発奮材料になるといいんですが。

長くなりますが、最後までお付き合い頂ければ幸いです。



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過去に何度か、JKAや施行者が実施した「競輪討論会」等の企画に参加しました。

その際、結構な割り合いで「業界全体で競輪好きの著名人を育成しろ」という意見が出ました。

そりゃそうですよね。

滅多にない地上波の中継で、競輪を知ろうともしない芸人に「ヒーハ(略)」なんてバカ騒ぎをさせて、競輪の魅力が伝わりますか？

グラビアアイドルに好きな数字で選ばせた車券を買わせて、「競輪っておもしろそうだな。今度行ってみようかな」なんて思う視聴者がいるのでしょうか？

もちろん「芸人やグラビアアイドルで視聴者を呼び込んで、まずは競輪を見てもらおう。あくまで出演者は競輪を見てもらうきっかけだ」という考え方にも頷けます。

ただそれならば、タレント自らが競輪の魅力を視聴者に熱く語りかける方が説得力がある。

だから著名人を競輪に引きずり込んで、新規顧客の獲得につなげろ、というのが討論会で出た意見です。



でも皆さん。

いるじゃないですか。



自らの言葉で競輪の魅力を暑苦しく語る芸人が。


車券は負け続けているけど、競輪への情熱は誰にも負けない(貧乏)芸人が。


長澤まさみより競輪を選ぶと豪語する(変態)芸人が。

参考
http://gamboo.jp/column/view/_/entry/--7d3e7993578f45c7b3a140d7fcdce915



そう。


皆さんご存じ(ではないかも)、世界でただ一人の競輪芸人、競輪小僧です。


競輪愛に溢れ過ぎて、頭から爪先までどっぷり競輪漬けの芸人です。

新しいネタ作りに時間を割かず、ひとつでも多くのレースを見て選手を研究する、競輪ファンとしては正しく、芸人としては間違った姿勢。

一番笑える持ちネタは、せっかくもらったわずかなギャラで車券を買って、25%をクライアントに、75%をお客さんに還元してしまう「一人逆キャッシュバック」。



小僧に直接会って話してみればわかりますが、競輪に対しては真面目で熱い、いい奴なんです。

「いい奴」であって「いい男」ではありませんが(笑)



小僧の何が素晴らしいって、車券を外してもお客さんの前では選手を悪く言わないんです。

勝った選手を素直に褒めるんです。

車券を外した自分を責めるんです。

内心はどうだか知りませんが(笑)



選手の悪口は言わない、礼儀正しく腰も低い、いろんな選手からかわいがられるのもうなずけます。

あのスーパースター・浅井康太選手がS級S班の赤いレーサーパンツを預けてくれるくらい信頼されているんです。

あのBOSS・後閑信一選手が焼肉をご馳走してくれるくらいかわいがられているんです。

あの鬼脚・井上茂徳さんが「真面目な好青年」と褒めるくらいなんです。

一競輪ファンからすれば妬ましいくらいですが(笑)



で、実際、小僧の芸人としての実力はどうかと言いますと。

「すべり芸人」と呼ばれる事も多いですが、お客さんとの波長が合うか、会場の雰囲気に乗ってしまえば、ものすごくスイングして大爆笑のステージになるんです。

多少ひいき目かもしれませんが(笑)

でも、切り返しの上手さやリアクションの大きさなどは、吉本NSCで厳しい修行をしただけはあるな、と感じさせてくれます。


ギャンブーさんのニコ生をご覧になった方はお気づきでしょうか？

小僧は武田あかりさんをいじらせるとかなり面白いんですよ。

実はいじられキャラより、いじりキャラの方が向いているのではないか、とも感じています。

これであかりさんだけじゃなく、ヤマコウさんや禽太夫師匠のような大物をいじれる度胸があればいいんですが(笑)



一方、車券の実力はどうかと言いますと。

解説者の伊藤勝也さん曰く「彼はなまじ競輪を知っているから、捻りすぎて外す」と。

この辺は皆さんご存じの通りで親しみが持てますね(笑)



競輪ファンの皆さんならお分かり頂けると思いますが、自分の地元の選手ってやっぱり応援したくなりますよね。

小僧は例えるなら、皆さんのホームバンクでS級を目指すA級の選手なんです。

競馬芸人でも競艇芸人でもオート芸人でもない、我々のホームバンク・競輪を盛り上げたいとの一心で情熱を燃やす、競輪芸人なんです。

私が地球上で数人しかいない小僧サポーターをしている理由はまさにこれ。

イベントでお客さんに楽しんでもらおうと頑張る小僧の姿を見ると、ホームバンクの選手と同様に応援してあげたくなるんです。

デビューの頃から応援しているのに、努力がなかなか実を結ばないヤキモキさせるA級選手って、皆さんそれぞれ心当たりがありますよね？

小僧もそんなお笑い界のA級選手なんです。



皆さんも小僧と話せば、同じ競輪ファン同士ですからシンパシーを感じて、きっと「応援してやろう」と思うはずです。

貧相な見た目に騙されている可能性も否定できませんが(笑)



ですので皆さん、競輪場やサテライトのイベントで小僧を見かけたら、ぜひ話しかけてやってください。

「次のレースの××は逃げるかな？」とか「こないだの決勝はいいレースだったね」とか、競輪の話題ならなんでもOKです。


ただし、一発芸はもれなくすべるので、気まずい空気を味わいたい方以外はご遠慮ください。



もし小僧と話をして、競輪ファン同士、競輪の魅力を共有できたら、小僧の競輪に対する情熱を感じたら、ことある毎に「小僧を使え」と言ってやってください。

まずは競輪場やサテライトでたまにやっているアンケートに「競輪小僧のお笑い(半笑い？苦笑い？)ステージや予想会が見たい」と書いてやってください。

Web上のアンケートに「競輪の番組には小僧を使え」と回答してやってください。

お知り合いにテレビ・ラジオのプロデューサーさんや放送作家さん、ライターさんがいらっしゃれば、「こんな芸人がいるんだけど」と、小僧の事を教えてあげてください。


競輪小僧を競輪ファン代表として、我々の手で世間に送り込んでやろうではありませんか。

競輪小僧がS級S班の芸人になるサクセスストーリーを応援してやろうではありませんか。



そして将来、グランプリの地上波中継の司会をする小僧を見ながら、ゴールデンタイムのバラエティー番組で競輪の魅力を語る小僧を見ながら、テレビの画面に向かってこう言ってやりましょう。




「ほう、でかくなったな小僧」(サウザー風に)





写真は埼玉の次世代のエース、94期の阿部大樹選手と他一名です。



以上、ステルスマーケティ……もとい。長文にも関わらず、お付き合い頂きましてありがとうございました。