名輪会に名を残す様な選手からそうでない選手…競輪界には多種多様な解説者が存在する。そんな現役を引退した『現役の競輪解説者』を解説してみようじゃないか。

まず初めに、現在どれだけ解説者がいるか列挙してみる。

久保千代志、藤巻昇、松本州平、伊藤勝也、山口健二、吉井秀仁、高村敦、山口幸二、岡本新吾、中野浩一、北村和久、荒木実、伊藤豊明、緒方浩一、松村信定、石川浩史、木庭賢也、吉岡稔真、井上薫、高谷俊英、内林久徳、井上茂徳、野原哲也、工藤源四郎、尾池孝介、恩田繁男、阿部道…と、まぁこんな感じですが、何人ご存知でしょう？皆、それぞれかつての名選手達（敬称略、順不同）

では、いざ覚悟、解説陣を斬る！

①喋りの旨さ…コバケン（木庭賢也）だなぁ。とにかく聴きやすいし、滑舌滑らか、視聴者には絶対好印象。

②渋い解説…これは断然、鋭い眼光・藤巻昇。語り口には極めて説得力があり、ダンディー藤巻の存在を示す。

③ファッションリーダー甲…はい、誰も異論はないと思う。輪会のジローラモ・ヤマコウ（山口幸二）にかなうものはいるまい。

④ファッションリーダー乙…こちらの部門は断トツでアラ～キ～（荒木実）、まるでピエロのよう。高知競輪の松村信定＆松本州平の松松コンビの時代劇姿も捨てがたい…。

⑤元気一番…無敵んぐ、アラ～キ～！そして和歌山競輪の岡本新吾。特に後者は大穴、超元気印っす。

⑥不元気一番…ズバリ北村和久。解説は確信つくが、元気がイマイチ。ファイト～、いっぱ～つ、ガンバレキタムラ！！！

⑦名解説…世界の中野浩一。車券が当たるかどうかは別として、やはり解説慣れしている感はワンランク上の存在。

⑧迷解説…ハイ、これ、どう転んでも野原哲也以外ありえません。決定～１着、野原哲也！理由は福井競輪中継を観れば判る！

⑨庶民派…阿部道ちゃんですよ、絶対に。解説者というより、その辺のオッチャンがブツブツ独り言＆世間話している感じが良い。オレ的には好きだなぁ。

⑩非標準語…栄冠に輝くのはマー坊(高谷雅彦)の実兄・高谷俊英の青森弁（津軽弁？）。そして準グランプリは坂本龍馬張りの高知弁を発する松本州平。二人の標準語には目もくれない精神に座布団10枚！

とにかく、それぞれ個性的な解説をしてくれるのですが、確信のレース予想をズバリ解説するのは果たして誰か？賛否両論分かれるところだが、自分は藤巻昇を推したい。いい狙いしてると思うんだよねぇ、選手心理も見事についてくるし。

選手目線の解説をしてくれる高谷俊英、北村和久にも高い評価を与えてよいだろう。ただ、北村和久は元気がない…取手競輪中継で『北村和久のここに注目』ってコーナーがあるんだけど、あの声量では注目されないゾ～（苦笑）

最もらしい事を言うもスランプ気味なのが、ウッチー（内林久徳）。そして予想の鬼脚が鈍りつつある井上茂徳。結構外れます、ここらで是非奮起を…。

解説の中身は別に、喋りが一本調子なのは緒方浩一＆工藤源四郎で、朗読してるみたい。良い事を言っても説得力に欠ける気がしちゃう。是非、コバケン(木庭賢也)を師匠に…。

少々残念なのが江戸鷹・ヤマケン（山口健二）。解説・予想・並びはまさに新聞通りで、当たり前の事しか伝えてくれない…オリジナリティが欲しいところ（泣）

面白いのは松村信定の高知競輪。絶対自信の予想が外れると、切腹のパフォーマンス…一体、何回死んでますかぁ（笑）なお、高知競輪ダブル解説陣のかたわら・松本州平は、鉄板レースが崩れると無口になる傾向と感じるのはオレだけ？？？

解説者の穴は伊藤勝也だ。比較的地味～な存在だが、意外と確信ついてくるんだよね、これから少し注目してみたいと思う。

高村敦は函館競輪冬季休止中、冬眠するかの如く姿を現さなくなる。いわゆる夏の風物詩的な解説者。

バンクリポートの上手さはキューピー恩田繁男。とにかく参考になる。見た目と違いソフトな語りで、選手の近況・情報が良く伝わってくる。

尾池孝介って、東日本地区のファンにはほとんど馴染みがないが、解説は聴きやすいし喋りも上手い。残るは結果だろう。

下降線を辿ってるのはヤマコウ（山口幸二）。解説デビュー時は破竹の進撃が見られたものの、最近は裏をかきすぎる感が…。ダブル解説の時には必ず『僕はそうは思わない…』って、対抗意識を剥き出しに。いぶし銀・藤巻昇にも食ってかかったし、関西の重鎮・井上薫にも反抗…結果、下の写真にあるように『コラ、ボケ、幸二。誰に口きいとんのや、わしの言うてる事がダメゆうんか、しばくぞ！』ってな事態に。その井上薫、次週の青森競輪ダブル解説の時、高谷俊英に対し『え～か、引退しても先輩に逆らってはイカンのや、俊英わかるかぁ…アイツ、わしの事、ライブ中継でタコ焼き屋のオッサンって言うたんやぞ。』と、まぁこんな迷場面もありました（激笑）これ、フィクションです(笑笑)ただ、タコ焼き屋のオッサンの件はホントです。一方で井上薫もヤマコウをニワトリみたいだと逆襲してましたけどね（大笑）

最後に特別出演、弥彦競輪解説の伊藤克信…全くもって、よく判りません…以上。

長々と酷評してきましたが、それぞれが個性ある解説者。名選手が必ずしも名解説者になるとは限りません、これからも競輪界発展のため、時に笑いを、そして中身のある熱い解説・役立つ予想を立てて下さい…。


追記…自分的に解説者としてイチオシだったのが、今年、ガンで亡くなった永倉通夫さんでした。彼の解説はデータを重視する傾向があって、選手の情報を極めて密に伝えてくれ、予想をたてるさいのヒントに繋がりました。これからという時に他界、ご冥福を祈ります。


（注）現解説者が不快に思う内容があるかもしれませんが、他意はありません。あくまで個人的な感想ですので、ご了承下さい。