テレビなど見ると馬鹿になるとうそぶきながら、もう馬鹿だからテレビを見る。
点けると六角精児の旅番組がやっていて、六角の風体が妙に若々しく映り、最近のNHKは金がないのか再放送ばかりなのでどうせ過去作かと思いきや、流れる曲は最近のものだった。
〽相応に年くって、それなりの疲れがにじみ出る、それ見たことかこの数値、前よりも悪くなってやがる、ああ羨ましいぜ、若い頃、俺もあったぜ、若い頃、でも、若い頃にはーーー戻りたくねえ、と六角は歌う。曲名は『偽weight』、ザ・バンドの佳曲『The Weight』のカバーだ。
何かの折に私は、まるで枕詞のように私は、むかしの競輪は、むかしのギャンブル場は、むかしの映画館は、むかしの雀荘は、むかしの――、むかしの――をくりかえすけど、むかしと若い頃はほぼ同義なのだろう。
だけどやっぱり、六角の歌どうように、私も若い頃には戻りたくない。
枠単の競輪には戻りたくない。
小嶋敬二は、神山雄一郎は、渡邉晴智は、ふっと若い頃に、往時の年齢に、戻りたいと思ったりするのだろうか。大きなお世話というか、ぶしつけな愚問であった。
小嶋も神山も渡邉も乗っていない〈寛仁親王牌〉が明日から弥彦競輪場で開幕する。
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